「人間の体内の3分の2は水分で出来ている」という話は有名ですが、最近、意識して水を飲んでいますか?
暑い間は汗が出て、喉も渇きますし、熱中症も心配なので、意識して水分を摂っている場合がほとんどですが、寒くなると水分を摂らなくなるという方は多いようです。
確かに寒くなれば、汗はかかないし、喉も渇かないので、水を飲む機会が減ってくるものです。
普通に生活をしていても、人間の体からは1日で約2.5リットルの水分が、尿や汗によって排出されてしまいますが、きちんとした食生活を送っていれば、食べ物や飲み物から2~2.5リットル以上の水分を体に取り入れることができます。
しかし、不規則な食生活を送っていたりすると、水分不足になってしまうこともあります。
また、冬は空気も乾燥してきますので、水分を意識して摂らないと水分不足になる可能性が出てきてしまうのです。
人体が水分不足になると、いろいろな健康障害が出てくることは広く知られていますので、最近、水を飲んでいないという方は注意が必要です。
そこで今回は水と健康の関係についての話や水を飲むことのメリットやデメリットを考えてみました。
水分不足で起こる健康障害
水分不足になるとさまざまな健康障害が起こる可能性がありますが、冬に特に注意しなければいけない健康障害を考えてみましょう。
まず、水分不足になると血液がドロドロになって、血流が悪くなりますので、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な疾患が起こる恐れがあります。
人間は就寝中も想像以上に汗をかきますので、大量に汗が排出されて、水分やミネラル分が排出され、血管が収縮してしまう起床時に脳梗塞が起きるケースは非常に多いです。
一番血中濃度が高いのが朝と言われるほど、寝起きは体から水分が失われているのです。
それを防ぐには、起きたらまず、コップ一杯の水を摂取することで、脳梗塞予防に効果があるとされています。
突然の頭痛なども水分不足が引き起こしている場合があるようです。
また、血行が悪くなることで、血液中の白血球などの免疫機能が低下する恐れがあるので、インフルエンザや風邪など、ウイルス性の病気に罹りやすくなります。
乾燥する季節にはウイルスは活発になりますので、免疫力が弱めないためにも、水を飲むことを意識した方が良いようです。
水を飲むことのメリット・デメリット
水分不足を解消するには、水を飲むのが最も簡単にできる対処法です。
水を飲むことで、血液がサラサラになりますので、血行が良くなり、頭痛などが解消されることがありますし、冬に乾燥しがちな肌にもうるおいを与えてくれますので、男性女性問わずにメリットがあるのです。
しかし、メリットがあればデメリットもあります。
最も身近なデメリットは、排尿が近くなることや浮腫みなどがあります。
それ以外にも、水の過剰摂取による水中毒(低ナトリウム血症)や尿を作る腎臓への負担などがあります。
しかし、これはあくまでも“過剰摂取”が原因ですので、いくら水を飲むのは良いことだからといっても、飲みすぎは禁物です。
食生活がきちんと出来ていれば、夏のようにがぶがぶ飲む必要はなく、朝起きた時や寝る前にコップ一杯の水を飲むだけでも、十分に水分不足は解消されます。
また、人間の体には食べ物をエネルギーに換える時に「代謝水」と呼ばれる水分が発生しますが、その代謝水は人間の体の機能を正常にする働きをしてくれます。
水は動脈硬化や心筋梗塞、高血圧など様々な病気の改善にも効果があるほど、健康にとっても、日常生活を送る上でも必要不可欠な物ですが、寒い時期は意識的に摂取しなければ知らず知らずの内に水分不足になってしまうことがあるということを知っておきましょう。
体から排出される汗にはミネラル分も多少含まれているので、水分補給をする際にはミネラル分も補給できる麦茶などでも良いかもしれませんね。
あまり運動をしていないからと言っても、人間は色々な場面で体から水分が排出されていますから、補給をする事はとても重要な事なのです。
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