暑い日が続いて困ることひとつに、夜になっても気温が下がらず、25℃を下回らない熱帯夜になってよく眠れないということがあります。
睡眠不足になると夏バテになったり、抵抗力が無ければ熱中症になったりするリスクも高くなります。
そんな時は、エアコンを点けっぱなしで寝ればよいとよく言われるのですが、寝室にエアコンが無いという方やエアコンの電気代が高くて困るという方、さらにはエアコンの風が嫌いという方にとっては、エアコンを使わずに寝苦しい夜を乗り越えたいものです。
実は筆者の家は居間にしかエアコンがありませんので、扇風機だけで暑くて寝苦しい夜をどう乗り越えるかをいろいろと調べました。
その結果、扇風機だけでグッスリ眠れるようになった方法が見つかりましたので、ここでご紹介したいと思います。
エアコンなしの熱帯夜対策に必要なアイテム
熱帯夜を扇風機だけで乗り越えるために必要なものは以下の通りです。
- 扇風機2台以上
- アイスノン
- かき氷アイス
たったこれだけですが、我が家では、この3種類のアイテムを使うだけで、ぐっすり眠れるようになりました。
熱帯夜対策に必要な考え方~風の通り道~
熱帯夜対策に必要なものが用意できたら、ただ使うのではなく、風の通り道を考えた使い方をします。
そもそも暑いと感じる原因は気温が高い、湿度が高い、風が無いという状態です。
このうち、気温と湿度はエアコンがないとコントロールできませんが、扇風機があれば風だけはコントロールできます。
気温が高いと言っても、日が沈んだ夜であれば、熱帯夜でも25℃以上ですから、昼間の35℃以上などという猛暑から比べれば10℃近くは下がっているわけです。
ですので、風さえ吹いていてくれれば、ちゃんと眠れるようになります。
この風を作るのに扇風機を使うわけですが、ただ部屋の空気をかき回すのではなく、風の通り道を作るように扇風機を配置する工夫が必要になります。
風の通り道の作り方
風の通り道の作り方をご説明します。
扇風機は2台使うのが基本になりますが、3台あれば3台を使う方がより効果的です。
まず、家中の開けられる窓という窓、ドアというドアはすべて開け放ちます。
つまり、家中の空気が外と繋がっているという状態を作るわけです。
次に、1台の扇風機を寝室の窓際に置き、風が体に当たるか当たらないという微妙な位置で、少し上向きにしておきます。
そして、もう1台の扇風機を窓際の扇風機と対面する位置に置き、向きも窓際の扇風機と同じ方向に向けます。
例えば、南の窓際に1台目の扇風機を北向きに置いたら、ベッドをはさんで、2台目も北向きに置くということです。
図で説明するとこのようになります。
さらに3台目の扇風機がある場合は、部屋の天井に向けて扇風機を回すか、キッチンの換気扇を回しますと家中の空気が常に動いていることが確認できます。
ちなみに扇風機は1台でもOKですが、その場合、換気扇の対面するように置きますと、扇風機が2台あるのと同じ状態を作り出せます。
意外と盲点なのが換気扇なんですが、換気扇の役割を考えると中の空気を外に送り出すわけですから、風の通り道を作るのためには、ある意味「理に叶っている」設備なんです。
寝るための環境作り
風の通り道が作れたら、寝るための環境作りとして、かき氷のアイスを食べてから、アイスノンにタオルを巻いて、後頭部、首筋、ワキの下など、大きな血管が流れている部位に当てておきますと体が冷えますので、寝つきやすくなります。
あとは寝る1時間くらい前になったら、スマホやパソコンは見ずに、照明を暗くして、ヒーリング音楽などをゆっくり聴くと自然と眠くなってくることが多いです。
エアコンと比べると劇的に涼しいと感じることはありませんが、筆者はこの方法を続けたことで体が慣れてきたのか、ぐっすり眠れるようになりました。
また、気になる電気代ですが、エアコンの電気代と比べると扇風機の電気代は10分の1以下と言われていますから、たとえ3台の電源を入れておいたとしても、エアコンの半分にも満たない電気代ですので、経済的にもおすすめです。
エアコンなしで熱帯夜を乗り切りたい方は試してみてください。
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