「正月太り」という言葉はみなさん知っていると思いますが、確かにお正月って、おせちやお雑煮など、普段は食べないご馳走が食卓に並ぶので、ついつい食べ過ぎてしまうんですよね。
さらに親戚や友人たちと集まったりすることで、お祝い気分も手伝って、普段の胃袋のキャパを越えてしまうような感じでしょうか。
お正月のご馳走を食べ過ぎて、正月太りになってしまうのも問題ですが、太ることを心配する前にまずは胃袋のことを考えてあげた方が良いかもしれませんね。
胃袋は食べ物が入ってくると、それを消化しようと一生懸命、働き続けますので、お正月など1日中、食べたり飲んだりしているような時は、休む暇もなく働き続けているわけです。
それが続くことで、胃が持っている本来の能力以上の働きをしなくてはいけなくなってしまいます。
そうなると消化不良などが起こり、胃の痛みや胃が重いなどの不調をきたしてしまうことになります。
そこで今回は、食後に消化をよくする最も簡単な方法をご紹介したいと思います。
食後は横になるのが消化とダイエットにいい!
誰しも聞いた事があるであろう「食べた後すぐに寝たら牛になるよ」という言葉。
これ、実は間違っています。
古人が食べた後すぐに横になるのは行儀が悪いということで、しつけの意味で使ったようですが、消化のことを考えれば、食後は横になるべきなんです。
実は食後に身体を動かすと筋肉に血液が循環する為、消化を行っている胃腸に血液が回らなくなります。
そうなると消化不良を起こしてしまい、身体に悪影響を及ぼします。
例えば、学校で給食を食べた後に走ったりすると横腹が痛くなるということは、多くの人が経験していると思いますが、これが、まだ消化が不十分なので、体を休ませるようにという信号が脳から送られているからなのです。
食後に横になることで、肝臓へ血液が循環されるので、肝臓の負担を減らす事が出来て疲労も最小限で済みます。
肝臓の解毒効果を促す為にも、代謝を上げる為にも、食後は横になる方が医学的には健康的とされているのです。
とはいえ、食べた後にすぐ睡眠に入ってしまうのは良くありません。
食後すぐに寝てしまうと、体に脂肪を蓄積しやすくなるので、食事は就寝の3時間前には食事を済ませておくのが理想です。
ゴロ寝は肝臓の代謝も上げてくれますから、ダイエットにも効果があると言われています。
肝臓は基礎代謝の内二割を占めているので、ごろ寝をしながら適度な運動を続ければ、ダイエットが出来るなんて手軽ですし、簡単なダイエットですよね。
横になる向きは右下?左下?
食後に横になるのは、体に良いことだということがわかりましたが、横になる時は右、左どちらを下にして横になるのが良いのでしょうか。
これには諸説ありますが「右を下にして横になる」というのは、昔からよく言われていて、とあるアンケートでも7割近くの方が「右下」と答えています。
その理由は胃の形にあります。
胃は左側に大きく膨らんでいるので、左を下にすると胃の中に食べ物が溜まってしまいますが、右を下にすると、胃の中に溜まらずに胃から腸までの流れをスムーズにすると考えられています。
しかし、最近では食後すぐなら「左を下にして横になる」のが正しいと言われています。
食べ物が胃に入るとまず胃の上部に溜まり、それを少しずつ消化しながら、徐々に右側にある胃の出口、腸の入り口に流れていきます。
食べてすぐに右を下にすると食べ物が逆流してしまう恐れがあるそうです。
実際にバリウムでの胃の動きの実験によると、右を下にした場合、バリウムが逆流していることがわかりました。
逆に左を下にした場合は、逆流は全く起きなかったことがわかっています。
このように右下、左下には諸説あり、どちらが正しいのか迷ってしまいますが、筆者の経験上で言えば「左下」の方が楽になるような気がします。
食後に横になるだけのゴロ寝は、消化を助けてくれるだけでなく、ダイエットにも効果的と言われていますから、飽食の時代に生きる現代人にとっては、とても大切な行為なのかもしれませんね。
コメント