健康に過ごしたいという思いは誰しも持っていると思いますが、健康に過ごすためには、普段から健康に良いと言われていることを意識することが大切です。
一般的に広く知られているのは「食事」と「運動」ですが、この2つは健康に過ごすための基本と言えることでしょう。
この他にも、自分なりの健康法というものを持っている人の多くは健康的に過ごしている方が多いと思います。
そんな健康法を持ちたいけど、道具が必要なものや時間のかかるものは、ためらってしまうという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、タオル1本だけで手軽にできる健康法をご紹介したいと思います。
その健康法というのは、古くから民間療法として知られている「乾布摩擦」なんです。
乾布摩擦とは
ご存知だとは思いますが、乾布摩擦というのは、タオルや手ぬぐいで体を擦るだけの健康法です。
乾布摩擦の歴史は古く、現代のように防寒具が充実していた訳でもなく、風邪を引いても、治療薬も充実していなかった時代から行われていた健康法と言われています。
そのため、幼稚園や保育園、小中学校など子供に対して、また、老人福祉施設などでも、風邪予防として行われてきました。
ちなみに冬の朝などに裸になって行うことから稀に「寒風摩擦(かんぷうまさつ)」と勘違いされていることがありますが、正しくは「乾布摩擦(かんぷまさつ)」です。
乾布摩擦の正しいやり方
乾布摩擦の正しいやり方と言っても、難しいことはなく、基本的にはタオルで体を擦るだけで良いのですが「朝」「入浴前」「就寝前」に行うのが良いとされています。
柔らかめのタオルを用意し、心臓から離れている手足から始めて、お腹、背中と順番に体を擦ります。
擦り方は、強く大きく擦るよりも、軽く細かく擦るのがポイントで、擦る時間は5分程度で十分です。
また「裸で乾布摩擦なんて恥ずかしい」と思われる方も多いと思いますが、現在では肌を痛めないよう、薄手の洋服の上から擦るのが一般的になっています。
薄手なら服の上からでも乾布摩擦の効果がありますから、手軽に行える健康法ですね。
また、朝に行う場合は、着ていたパジャマで擦っても良く、寒い冬の朝などは、寒い思いをせずに体が暖まると評判です。
乾布摩擦の効果
乾布摩擦を行う事によって、基礎代謝も上げる事が出来ますし、自律神経を整える事で、体温を調節する機能も正常に働いてくれます。
それにより、血行促進の効果が期待できるので、冷え性改善に効果的とも言われています。
また、皮膚を擦る事によって、皮膚の他に汗腺にも刺激が加わるため、体臭予防に効果があると言われています。
さらに近年では、代謝を促進することからダイエットにも良いということで、若い女性からも注目されるようになってきました。
このように、乾布摩擦をすることで得られる効果は私たちが思っている以上にたくさんあるようです。
現代は医学も発達していますから、風邪を引いても風邪薬がありますし、防寒具も色々ありますから、体をタオルで擦って暖める必要もないのでは?と思われがちです。
しかし、タオル1本で体を擦るだけで、免疫力がアップし、適度な汗もかけて、体温の調節機能まで整えられる健康法というのは、そうそう見つかりません。
手軽にできる健康法やダイエット法を探している方は、これを機に乾布摩擦を始めてみてはいかがでしょうか。
コメント