ここ最近の夏は暑さが厳しくなり、生活の中での熱中症が心配ですが、特に小学生や中学生、またはお年寄りがいるご家庭では一層の注意が必要になります。
そこで小中学生やお年寄りに対する熱中症の予防と対策を再確認してみたいと思います。
小・中学生が熱中症になりやすいワケ
小学生は夏休みで外出する機会が多くなりますし、中学生では部活での屋外活動をしなくてはいけないことがあります。
外で運動していれば、発汗による体力消耗も激しいですから、熱中症になりやすいのは当然です。
子供たちにしても、水分を摂ることが大切とわかっていても、遊びや部活に夢中になっていたりした場合、思ったより水分を摂れていないので熱中症になりやすいです。
部活などの屋外活動で注意しなくてはいけないのは「湿度」です。
温度が高くても湿度の低いときは、汗かいてもすぐに乾くため、疲れることが少ないです。
湿度が高いときは、汗がじとっとしてしまい、身体は暑さを感じるのが遅くなり、熱中症を起こしてしまうのです。
小・中学生の熱中症の予防で最も大切なこと
まずは夏場の子供の運動、野外活動のときに最も大切なことは「時間を決めて水分を摂る」ということです。
喉が渇いたらではなく、ある程度、時間が経ったら喉の渇きに関わらずに水やスポーツドリンクを飲むことで、本人にはわからない水分不足を補うことができます。
その際には注意点としては「キンキンに冷えた飲み物はダメ」ということです。
冷えすぎた飲み物は少量で満足感を得てしまうため、身体が欲しがる量を確保できません。
特に喉が渇いるはずなのに、飲んだ気がしてしまい、十分な水分が摂れず、熱中症が重症化してしまうこともあります。
お年寄りが熱中症になりやすいワケ
お年寄りはもともと体力が弱くなっているところへきて、暑い日が続くとさらに体力を消耗してしまいます。
そのため、夏の日中に屋外に出ないようにしていても、家の中で熱中症になることがありますのでエアコンを使用する、風通しを良くするなど、部屋の環境を整えることが大切です。
しかし、お年寄りの中には、エアコンが苦手という方も多く、それにより暑い部屋の中で生活しているという方もいらっしゃいますので、お年寄りは熱中症になりやすいのです。
お年寄りの熱中症で最も大切なこと
お年寄りの場合も子供と同じで「時間を決めて水分を摂る」ということが大切です。
ただ、お年寄りの中にはスポーツドリンクなどのイオン飲料が苦手という方も多く、水分ならば熱いお茶でもよいと飲まれる方がいらっしゃいます。
実は熱い飲み物というのは、逆に発汗を促してしまうことがありますので、より一層熱中症のリスクが高くなってしまいます。
そんな時は水に塩少々、砂糖少々入れて飲みようにするという方法もあります。
もし熱中症の症状が見られたら…
それでもちょっとおかしいと感じたら、最初に少し冷たいくらいの吸収の良いイオン飲料を欲しがるだけ飲ませます。
まだ暑いと感じるときには腕・足・顔などに水をかけて、うちわであおぐと気化熱が奪われて、体温の上昇が防げます。
それでも大変な時は全身を濡れタオルでおおい、風を当てて気化熱で冷ますと熱中症が重症化せずに済みます。
体温を下げると聞くと氷で冷やすイメージですが、氷はあてているその場所だけが冷えて全身の体温を下げる効果は遅くなります。
熱中症はすぐに対策を取ることが一番大切なので、早めに対応して重症化させないようにしましょう。
万が一、意識が混濁している時は、医師の診察を受ける必要がありますので、迷わずに救急車を呼びましょう。
熱中症の予防には温度、湿度、水分を管理することが重要なので、少々、面倒と感じても、大切な家族の健康を守るためには必要なことだと言えるのではないでしょうか。
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