私たちの食生活で不足しがちな食材といえば「野菜」と誰もが思い浮かべると思います。
確かに意識していないと他の食材に比べて、野菜を食べる機会は格段に少ないような気がします。
野菜が不足している状態が続くと体にさまざまな悪影響が出てくると言われています。
もっとも身近なことで言うと「便秘」ではないでしょうか。
便秘になってしまう原因はいろいろありますが、中でも有名なのが食物繊維が不足していることで、腸の働きが悪くなり、便秘になってしまうことです。
本来であれば、野菜を食べて食物繊維を吸収すべきなのですが、忙しい現代の食生活ではどうしても野菜不足になってしまいがちです。
そこで、野菜不足を解消するためとして人気があるのが「野菜ジュース」ですよね。
野菜を食べられない時、気軽に飲めるということで人気があるようですが、本当に野菜ジュースを飲むことで、野菜不足が解消できるのか?また便秘は解消できるのかを考えてみました。
野菜と市販の野菜ジュースの決定的な違い
野菜ジュースは野菜の代わりになるのかを調べてみました。
まず、野菜が体に良いと言われる理由は、ビタミンCや酵素、食物繊維が豊富に含まれているからです。
そこで気になるのは、野菜ジュースには、ビタミンCや酵素、食物繊維はどれくらい含まれているのかということです。
結論から言いますと、どんな野菜ジュースでも、製造過程において殺菌などの加熱処理があるため、ビタミンCや酵素はほとんど壊れてしまうようです。
とはいえ、後からビタミンCを添加することもあるため、これらは補える場合もあります。
しかし、食物繊維は違うようです。
食物繊維には、水に溶けにくい不溶性食物繊維というものと水に溶けやすい水溶性食物繊維というものがあります。
この2つの食物繊維は、どちらが良いというのではなく、どちらもバランスよく摂取することが望ましいと言われています。
しかし、野菜ジュースには、水溶性食物繊維ばかりで、不溶性食物繊維はほとんど含まれていないようです。
そして水溶性食物繊維の過剰摂取は、健康に良いどころか、下痢になってしまうなどかえって悪影響を及ぼす場合があるのです。
つまり、野菜ジュースでどんなに食物繊維を摂っても、それではバランスが悪いということです。
逆に野菜には、不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
これが野菜と市販の野菜ジュースの決定的な違いと言えるのではないでしょうか。
便秘の解消には、不溶性食物繊維の方が良いと言われていますので、市販の野菜ジュースはあくまでも補助的な意味合いで捉えるようにした方が良いのかもしれませんね。
野菜を食べないとどうなるのか?
とても興味深い実験を体当たりでしてくれた方の体験談をご紹介します。
健康になるためには、野菜をしっかり食べることと言われていますが、本当にそうなのか?を確かめるために自分の体で実験をしてみました。
まず1週間、野菜を一切食べずに生活をしてみました。
すると1週間後には、便秘気味になり、胃もたれが多くなってきました。
次の1週間は、野菜は食べないで、市販の野菜ジュースを飲むことにしました。
野菜類を一切口にしなかった時より、多少、便通は良くなりましたが、野菜ジュースには食物繊維が無いのか、毎日は出ませんでした。
最後の1週間は、野菜を毎回の食事に加えて食べるようにしました。
野菜の種類は緑黄色野菜と淡色野菜を織り交ぜました。
すると、その日から毎日便が出るようになりましたし、胃もたれもなくなりました。
野菜を食べるだけで、お通じにこんなに効果があるものなのだと実感できました。
また、食事の時間を毎日同じ時間にすることにより、便の出る時間も毎日決まってきました。
便が出なければ、自分の体調に異常が起きているのではないか?ということが自覚できるようになるので、食事の時間を定めることも、健康につながると思います。
野菜はひとつの種類ではなく、緑黄色野菜と淡色野菜をまんべんなく食べる共に、たんぱく質、炭水化物などの他の栄養もバランスよく
摂ることにより、健康が維持できると言われています。
野菜をきちんと食べることが基本ですが、どうしても食べられない場合は、生野菜をミキサーにかけて作る手作りの野菜ジュースでも良いかもしれませんね。
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