花粉症のつらさはなった人にわからないもので、あまりのつらさに、どんな手段を使っても、つらい症状を改善したいと思うものです。
花粉症というのは、アレルギー症状ですから、根本的な治療というのは、アレルギー体質の改善ということになりますが、花粉症の症状が出てしまったら、とにかく今のこのつらい症状を止めて!と思うものです。
花粉症と一口に言っても、目がかゆい、涙が止まらないなど、目の症状がひどい方とくしゃみ、鼻水、鼻づまりがひどい方に分かれるとこの記事でご紹介しました。
筆者も目よりも鼻の症状がつらかったので、対処療法でも良いので、どうにかつらい症状を簡単に改善できる治療は無いものかと思っていました。
その時に知ったのが、鼻の粘膜を焼いて、花粉に過敏に反応しなくなるというレーザー治療でした。
マスクをつけたり、薬を飲んだりするのが、面倒に感じる筆者は、花粉に反応しないように直接、鼻の粘膜を焼くという直球の治療法に興味を持ったのですが、鼻の症状が軽減してきたため、結局、レーザー治療は受けませんでした。
しかし、何年も花粉に悩まされてきたことで、花粉の時期になるとあのつらい症状を思い出し、レーザー治療のことを調べてしまうんです。
そこで新たに知ったのが、アルゴンプラズマ療法という聞きなれない治療法でした。
アルゴンプラズマ療法というのは、レーザー治療と同じく、鼻の粘膜を焼くという対処療法なのですが、いろいろな意味でレーザー治療よりも進化しているということでした。
そこで今回はレーザー治療とアルゴンプラズマ療法それぞれの効果、手術、費用などを比較してみました。
レーザー治療・アルゴンプラズマ療法とは
レーザー治療というのは、鼻の粘膜に人体に害のない弱いレーザーを当てる治療法です。
アルゴンプラズマ療法というのは、鼻の粘膜にアルゴンガスと高周波電流を流す治療法です。
どちらも鼻の粘膜を焼くことで、腫れなどを抑えつつ、花粉などに過敏に反応しないようにするための対処療法で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど鼻の症状を抑える効果が認められています。
手術の方法・痛み・費用など
レーザー治療の手術で一般的なのが、炭酸ガスレーザーを使う方法で、鼻内部を麻酔してからレーザーを照射します。
治療時間は10分~30分程度で終わります。
アルゴンプラズマ療法の手術も、鼻内部を麻酔してから、アルゴンプラズマを当てます。
治療時間は5~6分で終わります。
どちらも痛みは出る人と出ない人がいるようですが、出てもチクチクとした軽い痛みの場合が多く、出血もほとんどありません。
ただし、術後に少量の鼻血が出る場合もあるようです。
費用は保険が適応されますので、3割負担の方の場合、どちらの手術も10000円前後ということが多いようです。
レーザー治療とアルゴンプラズマ療法の違い
レーザー治療、アルゴンプラズマ療法共に、鼻の粘膜を焼いて過敏な反応をしないようにするという目的は同じですし、効果や費用もほぼ変わりませんが、多少の違いはあります。
まず、レーザー治療は“点”で粘膜を焼くのに対し、アルゴンプラズマ療法は“面”で粘膜を焼きます。
そのため、広い面積を焼く場合は、アルゴンプラズマ療法の方が手術時間は短くなります。
また、レーザー治療は鼻水などのアレルギー症状が出ている場合は手術できませんが、アルゴンプラズマ療法では、鼻水を引き飛ばしながら手術ができます。
そのため、花粉が飛散する時期になってからで手術を受けることができます。
まとめ
レーザー治療とアルゴンプラズマ療法について、大切なポイントだけを簡単にお伝えしましたが、ここまでを見る限りでどちらの治療法が良いかを考えるとアレルギー症状が出ていても手術が受けられるという「アルゴンプラズマ療法」に軍配が上がりそうです。
花粉症が始まるとはわかってはいても、忙しさにかまけてなかなか行動に移せない筆者は、症状が出始めてから対策を考えるタイプなので(苦笑)
ただし、高周波電流を用いるため、心臓病でペースメーカーを利用している方は手術ができないようです。
鼻の花粉症のつらい症状を改善したい方は手術をしてみる価値はありそうですが、まずは信頼のおける病院と医師に、疑問や不安などをきちんと相談してから決めるのが賢明でしょう。
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