夏の間に生い茂っていた木々の葉っぱも、11月には枯れて、落ち葉になっているのを見ると冬支度が始まったと感じます。
でも、落ち葉って放っておくと、どんどん散らかって、みすぼらしくなったりしますよね。
そこで、落ち葉を集めたら、ゴミとして捨てたりするわけですが、大量の落ち葉があったら、焚き火をして焼き芋を作ってみるのも良いと思いませんか。
今、焼き芋を作るというと、電子レンジやオーブンなどを使って、作るのが一般的ですが、買った焼き芋のように美味しくならないと感じる方も多いようです。
それもそのはず、実は焼き芋の甘さを増すためには、焚き火で作るのが最も理に叶っているんです。
そこで今回は、落ち葉の焚き火での焼き芋の作り方をご紹介します。
焚き火での焼き芋が甘くなるワケ
電子レンジやオーブンで作る焼き芋よりも、焚き火での焼き芋が甘くなるには理由があります。
焼き芋の甘くなるには、さつまいもの成分のでんぷんが糖化するからなのですが、単純に高温でさつまいもに火を通しただけでは、それほど甘くはなりません。
でんぷんを糖化させるためには、50~60℃くらいの低温でじっくり火を通す必要があるのです。
石焼き芋が甘いのは、さつまいもに直接、火を当てるのではなく、焼いた石の熱がじっくりさつまいもに火を通すからなんです。
それと同じ原理で焼けば、焚き火での焼き芋はとても甘くて、美味しくなります。
焚き火での焼き芋の作り方
では、焚き火での焼き芋の作り方を説明しますね。
周囲に火が燃え移らないような安全な場所を確保し、落ち葉を集めます。
落ち葉に火を点けたら、灰になるまで燃やし尽くします。
炎が見えない状態になったら、灰の中にさつまいもが隠れるように入れて、1時間ほど待てば出来上がりです。
灰でさつまいもが汚れるのが気になる場合は、灰にくべる前にアルミホイルで包むと良いでしょう。
安全な場所を確保が難しかったり、さつまいもの分量が少ない場合などは、一斗缶の空き缶を利用しても良いと思います。
甘い焼き芋を作るポイント
落ち葉と場所とさつまいもがあれば、簡単に甘い焼き芋が作れるのが焚き火焼き芋の醍醐味ですが、ポイントさえ抑えておけば失敗することは、まずありません。
そのポイントとは「炎がメラメラ燃えている時にさつまいもを投入してはいけない」ということです。
火が燃えている時にさつまいもを入れてしまうと表面が焦げるだけでなく、高温で火を通すので甘さが増しません。
必ず炎がくすぶっている状態の灰になってから、さつまいもを投入することが、美味しい焼き芋を作る最大のポイントです。
昔から秋から冬にかけての景色に出てくる落ち葉の焚き火での焼き芋作りですが、実は本当に焼けるのかと疑問に思っていました。
しかし、実際にやってみたら、調理器具で作るのとは別格で、甘くて美味しい焼き芋が出来上がりました。
しかも、落ち葉が灰になって片付けやすくなったので、まさに一石二鳥の方法でした。
ぜひ、試してみてほしいのですが、くれぐれも火の扱いには注意してくださいね。
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