秋の魚の代表と言えば「さんま」です。
漢字で「秋刀魚」と書くことからも、さんまが秋の魚だということがわかりますが、さんまに限らず魚の美味さは脂肪の乗り具合で決まります。
さんま漁自体は夏から始まっているのですが、脂が乗るのは水温が下がってくる10~11月なので、この時期に取れたさんまは一段と美味しくなります。
そのため「さんまは秋が旬」と言われているわけです。
スーパーなどに行っても「新さんま入荷!」などというポップが目立つようになりますし、さんま食べたいなあと思う事も多いですが、面倒なのは調理ですよね。
いや、調理自体はただ焼けば良いので、非常に簡単なんですが、煙が出たり、ニオイが残ったりということを考えると二の足を踏んでしまうという方も多いと思います。
本来であれば、グリルや七輪などで焼いた方が、確実に美味しくなるのですが、グリルで焼くと煙とニオイが部屋に充満しますし、雰囲気を出して七輪で焼くには炭の火起こしから始めなくてはいけません。
そんな時に便利なのが、フライパンでさんまを焼く方法なので、今回はフライパンでのさんまの焼き方をご紹介します。
さんまの臭みの取り方
まず、青魚特有の臭みを取るための下ごしらえをしておきます。
さんまを2等分くらい(フライパンに入る大きさ)に切ります。
塩を高い位置からまんべんなく振り、10分ほど放置しておきます。
塩の作用でさんまの表面に水分が出てきますので、よく洗います。
さんまの臭みは、表面の水分にありますので、水分をしっかり拭き取ることが臭みを減らすポイントです。
フライパンでの焼き方
フライパンを熱したら、クッキングシートをフライパンからはみ出ないように敷きます。
さんまを入れたら、弱火~中火程度で、火の通り具合、焦げ具合を見て、火力調節をしながら、片面5分程度焼きます。
この時、表面をパリッと焼くためにフタはしません。
両面が焼けて、身に火が通れば出来上がりです。
クッキングシートを敷くことで、煙も少なく、表面がパリッと焼けて、フライパンも汚しません。
アニサキスに注意!
さんまは内臓も食べられますが、さんまに限らず青魚の内臓には「アニサキス」という寄生虫が寄生している場合があります。
アニサキスは、熱に弱く、加熱することによって死滅しますから、もし内臓を食べる時はしっかり火を通してください。
気になるようでしたら、内臓は食べないようにしましょう。
フライパンで焼くことで、煙やニオイを少なくすることができるだけでなく、後片付けも楽になりますよ。
また、さんまは美味しいだけでなく、青魚に含まれているDHAやEPA、ビタミン類などの栄養素も豊富に含まれていますので、美味しくなるこの時期は特に積極的に食べたいものですね。
コメント