秋の味覚にはいろいろありますが、最も秋を感じられる果物が柿ですよね。
スーパーなどで売られている柿は甘いのが普通ですが、近所からのおすそ分けや田舎からの送られてきたものなどには、渋柿の場合があります。
渋柿の食べ方としては、干し柿が最も一般的だと思いますが、あのクチャとした食感がイマイチという方も多いようです。
そこで干し柿以外の渋柿の食べ方を調べてみたのですが、それをご紹介する前に渋柿を食べるための第一歩となる渋抜き方法をおさらいしておきましょう。
定番&おすすめ「焼酎」
渋柿の渋抜き方法で最も簡単で効果的なのが、焼酎を使った渋抜きでしょう。
柿が入るくらいのお皿かボウルに果実酒用アルコール35度の焼酎を入れ、柿のへたの部分(枝の切り口)をちょこっとつけます。
皮についた焼酎を拭き取ったら、ビニール袋に入れ、空気を抜き、密閉状態にしてからビニール袋の口を縛ります。
そのまま常温で日の当たらない場所に保管して、1週間ほど寝かせておけば、甘い柿に変身します。
ちなみに焼酎のアルコール度は20度や25度が一般的だと思いますし、それで渋抜きができないことはありませんが、35度と比べると時間がかかる場合もあります。
1日も早く渋抜きをしたい場合は35度の焼酎の方が効果的です。
業者の技「ドライアイス」
業者などが用いる渋抜きがドライアイスを使った方法です。
ドライアイスを新聞にくるみ、柿に触れないように柿と一緒に密閉容器に入れて、1週間ほど放置すれば出来上がりです。
ドライアイスの分量は柿1㎏あたり20gほどです。
しかし、焼酎と比べるとドライアイスを手に入れるのは、一般的には難しい場合もありますので、この方法はドライアイスが簡単に手に入る場合には、おすすめの方法と言えるのかもしれません。
先人の知恵「お湯&完熟」
焼酎やドライアイスが用意できない場合は、40℃程度のお湯につけて一晩置く「湯抜き」をすると渋抜きができます。
しかしこの方法ですと、柿の表面が傷んだり、実が水っぽくなることもあります。
また、何もせずに冷暗所に熟すまで放置しておくという方法もありますが、これは大量の渋柿がある時には有効かもしれません。
干し柿以外のおすすめの食べ方
上記の渋抜き方法の中でおすすめなのは、やはり定番の焼酎です。
渋が抜ければ、シャリシャリ食感の甘柿として普通に食べることができます。
また珍しい食べ方としては、冷凍してシャーベット状態にしていただくという方法があります。
実は渋柿は冷凍することでも、渋抜きができるんです。
柿の皮を剥いてから、1個ずつラップで包み、冷凍庫で3~4日寝かせれば渋が抜けます。
冷凍庫から取り出したら、5分ほど放置すると包丁が入りますので、適当な大きさに切れば、柿のシャーベットの出来上がりです。
渋柿は渋抜きさえしっかりできれば、甘柿と同じですので、渋を抜くことが最も大切なことなんですね。
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