暑さをしのぐために水浴びをするというのは動物の本能と言えると思いますが、夏のレジャーの中でも多くの人が楽しむのがプールや海などのウォーターレジャーですよね。
特に海水浴は梅雨明けからお盆明けくらいまでの1ヶ月間くらいの限られた期間にしかできないですから、思いっきり楽しみたいものです。
しかし、海水浴にはたくさんの危険もあります。
そのひとつが海に住む危険生物ですが、とても身近な危険生物と言えばクラゲでしょう。
水族館で展示されているクラゲを見る分には幻想的でかわいいものですが、毒を持つ危険生物ですから、注意が必要です。
とはいえ、クラゲは私たちが泳いでいるすぐ近くで普通に泳いでいますので、どんなに気を付けていても刺されてしまう可能性があります。
クラゲに刺されるとびっくりするほどの痛さや刺激があり、小さなお子さんなどはあまりの痛さから泣き出してしまうことも少なくありません。
刺されたクラゲの種類によっては痛いだけでなく、ヤケドのようなミミズ腫れになったり、頭痛や吐き気、さらにはけいれんや呼吸困難といった重篤な症状を引き起こしてしまう場合もあります。
そこで今回はクラゲに刺された時の対処法と用意しておきたい市販薬をご紹介しておきます。
クラゲに刺された時の対処法
本来であれば刺したクラゲの種類を把握するのが最適ですが、泳いでいる最中に痛いと感じれば慌ててその場から離れるのが当然なので、現実的に考えるとかなり難しいと思います。
そこで海水浴の最中にクラゲに刺されたら、とりあえずやってはいけないことが2つあります。
①素手でこすってはいけない
クラゲに刺されるとクラゲの触手が皮膚に残っていますから、そこを素手でこすると毒がさらに広がってしまうと言われています。
まずは患部に残っている触手を毛抜きやピンセットで抜くことが大切です。
②水道水で洗ってはいけない
クラゲに刺されると慌てて水道水で洗い流そうとしてしまいますが、水道水だと浸透圧の違いで毒が広がってしまうと言われています。
触手を抜いたら海水で患部をよく洗い流しましょう。
この2つができたら、消毒液や市販薬などで消毒をして経過を観察しますが、毒性の弱いクラゲの場合ですと時間経過と共に痛みや腫れが収まってくることが多いですが、万が一、頭痛、吐き気、けいれん、呼吸困難などの症状が出てしまったら、すぐに救急車を呼んでもらい、病院で診察を受けることをおすすめします。
用意しておきたい市販薬
クラゲに刺された後の応急処置として消毒液や市販薬で消毒をしておくことが大切ですが、市販薬と言っても何を用意すれば良いのかわかりませんよね。
蚊に刺された時などはかゆみ止めで良いですが、クラゲとなると普通の虫刺されの薬では効きません。
薬局に行って薬剤師に相談すれば適切な薬を教えてくれますが、海水浴場によっては近く薬局などが無い場合もありますので、クラゲに刺された時のために事前に用意しておきたい市販薬の一例をご紹介しておきます。
それはムヒアルファEXです。
かゆみ止めで有名なムヒは単純にかゆみを軽減させるだけですが、ムヒアルファEXには、抗炎症作用のあるステロイド剤、抗ヒスタミン剤が含まれていますので、クラゲだけでなく、ムカデや毛虫など普段の生活で遭遇する毒虫に咬まれた時にも有効です。
ムヒアルファEXだけでなく、他にも毒虫にさされた時ようの市販薬はありますから、海水浴の準備をするときに毛抜きやピンセットと一緒に用意しておきましょう。
まとめ
クラゲに刺された時の応急処置をまとめておきますと…
- 患部に残っている触手を抜く
- 海水でよく洗う
- 消毒をする
- 念のために病院で診察を受ける
となります。
海に入る以上、クラゲに刺されることを100%防ぐ方法はありませんから、せっかくの楽しい海水浴が悲しい思い出にならないように、ここでご紹介した対処法は最小限の知識として持っておきたいものですよね。
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