毎年11月になるとニュースやワイドショーなどでも騒がれるのが、ボジョレーヌーボーですよね。
酒屋さんはもちろん、スーパーやコンビニでも「ボジョレーヌーボー予約受付中!」などの言葉を目にしますので、ワインのことをよく知らない方でも、ボジョレーヌーボーだけは知っているという場合も多いようです。
では、なぜこれほどまでにボジョレーヌーボーは人気があるのでしょうか?
その理由を探ってみましたので、ボジョレーヌーボーの雑学と共にお楽しみください。
ボジョレーヌーボーとは?
ボジョレーヌーボーはワインということはわかっていても、他のことはあまり知らないという方も多いと思いますので、まずはボジョレーヌーボーとは何かを探っていきましょう。
ボジョレーヌーボーというのは、フランスのボジョレー地区で採れたブドウで作られたワインのことで、ヌーボーというのは「新しいお酒」という意味があります。
そして、ボジョレーヌーボーには解禁日というものがあって、現在では「11月の第三木曜日」とフランス政府によって決められています。
つまり、その年に収穫されたブドウで一番最初に出来上がったワインのことを「ボジョレーヌーボー」と呼び、それが飲めるのが11月の第三木曜日ということになります。
日本での歴史
そもそも、いつごろからボジョレーヌーボーが騒がれるようになったのでしょうか。
それは日本がバブル全盛期の1980年代、11月の解禁日に時差の関係で世界で最も早くボジョレーヌーボーが飲めると、販売会社が大々的に宣伝したことから、第一次ボジョレーヌーボーブームが巻き起こりました。
それ以来、毎年11月になるとボジョレーヌーボーが話題になるようになりました。
価格も安いものなら1000円以内で買えますので、手軽に飲めます。
ワインとしての味は?
ワインというのは通常、寝かせることで、コクが出て美味しくなると言われていますが、ボジョレーヌーボーは寝かせることなく飲むワインです。
そうなると味はどうなのか?ということが気になるところですよね。
ボジョレーヌーボーの製法は通常のワインの製法とは異なっていることや寝かせないことから、フレッシュで苦味や渋味が少なく、飲みやすいフルーティな味でワイン初心者にも飲みやすいと言われています。
しかし、ワイン通の方たちに言わせると物足りない感じがあるようです。
ボジョレーヌーボーが人気の理由まとめ
ここまで見てきたところで、ボジョレーヌーボーが人気の理由を推測してみますと…
「世界で一番最初に飲めるという優越感」と「低価格でお祭り騒ぎができる」ということだと思います。
つまり、ボジョレーヌーボーは、初物好き、お祭り好きの日本人の気質にぴったり合っていたということが、最大の人気の理由なのではないでしょうか。
少なくとも“美味しいから”という理由だけで、毎年騒がれているわけではないようですね。
とはいえ、今や11月の日本の風物詩とも言えるフランスの味なので、単純に楽しむ気持ちでボジョレーヌーボーに接するのも良いのではないでしょうか。
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