お正月気分がようやく落ち着く頃になると鏡餅を割る儀式「鏡開き」がありますよね。
鏡開きをする日は、地域によって変わる場合もありますが、基本的には1月11日とされています。
鏡餅を割る時に、絶対にしてはいけないのが、包丁などの刃物で切ることで、神様にお供えしたお餅を刃物で切るのは、切腹など悪いイメージを連想させることから、タブーとされています。
そのような理由から鏡開きは木槌などで叩いて割るのが一般的です。
ところで、みなさんは鏡開きをしたお餅ってどうに食べますか?
この頃になると鏡餅にカビが生えていることがあり、それがイヤで捨ててしまうなんていう話も聞きますが、やはり神様にお供えしたものですから、粗末に扱わずにきちんと食べたいものです。
我が家では、筆者が子供の頃から鏡開きをした後のお餅はほとんど「かき餅」にして食べていたのですが、他にもいろいろあるようですね。
そこで今回は鏡開きをした後のお餅の食べ方のいろいろをご紹介したいと思います。
お雑煮
お餅といえば必ず思いつくのが「お雑煮」です。
お雑煮なら、硬くなったお餅を水で戻す必要もありませんので、楽に作ることができます。
ただ、お正月でたくさん食べた後なので、新鮮味はないかもしれませんね。
そんな時は普通のお雑煮の汁ではなく、けんちん汁や豚汁などの具材として使ったり、うどんに入れて力うどんにしたり、鍋の具材として使えば一味違うものになります。
ただし、煮込み過ぎると溶けてしまう場合がありますから注意が必要です。
おしるこ
甘いもの好きにはたまらないのが「おしるこ」でしょう。
ただ、小豆からおしるこ用の汁を作るのは、ちょっと面倒で…という方も多いと思います。
そんな時は、ゆであずきの缶詰、通称「あずき缶」を使えば、時間もかからず簡単に作れます。
余談ですが、おしることぜんざいって何が違うのかご存知ですか?
これは関東と関西で解釈が違うようです。
関東でおしるこは、粒あん、こしあん問わずに汁の中にお餅などの具材が入ったものを指し、ぜんざいは汁気がほとんどないあんこをお餅などにかけたものを指すようです。
関西でおしるこは、こしあんで作ったものを指し、ぜんざいは粒あんで作ったものを指すようです。
いずれにしても、お餅とあんこの組み合わせには変わりはないということですね。
かき餅
我が家の定番は「かき餅」です。
かき餅の作り方は、カビを切り取ったお餅をサイコロ型に細かく砕いてから、5~10日ほどからからに乾燥させます。
乾燥し終えたお餅を150~160℃の油で揚げて、塩を振ればできあがりです。
乾燥が足りないと単純にお餅を揚げただけの「揚げ餅」みたいになりますので、カリカリとしたかき餅を作りたい場合は、きちんと乾燥させた方が良いです。
もっと試行錯誤すれば、濡れせんべいのようなかき餅「濡れおかき」ができるかもしれませんね。
今度チャレンジしてみようと思います。
個人的には、やはり大量に作っても、缶などに入れて、乾燥剤をいれておけば、ある程度、日持ちもしますし、小腹が空いた時やおやつに気軽に食べれるかき餅が一番しっくりくる感じがします。
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