夏と風物詩の代表格と言えば「花火」を思い浮かべる方も多いと思います。
毎年、7月、8月を中心に日本各地で花火大会が開催されていますが、有名な花火大会は、花火の打ち上げ数も多く見応えもあるので、たくさんの人が訪れる人気イベントですよね。
ズラリと並ぶ屋台に、キレイな花火…これぞ日本の夏!という感じで、テンションも上がりますから、カップルや友達同士、家族などで見に行かれる方が多いかと思います。
しかし、だからこそ人が多く見にくい…と言った意見も多くあるようです。
そんなときはあまり有名ではなく、地元の自治体が地元の企業からの寄付で行っている小さな花火大会にあえて足を運んでみるというのはいかがでしょうか。
花火の打ち上げ数は負けるかとは思いますが、意外と知られていない花火大会だからこそ、人混みに合わずゆっくりと鑑賞できると評判なんです。
そんな花火大会をご紹介しようと思いますが、不思議なことにどちらも「日本のへそ」に関係していたんです。
へその西脇・織物まつり
兵庫県の西脇市は日本の中心部“へそ”と呼ばれ、黒田官兵衛の地でも有名です。
花火の打ち上げ数は約2000発で、規模は少し小さめです。
何よりもオススメなのは人が少ないことと、どこからでも花火を楽しめることです。
行かれる方はほとんどが地元の方ではないでしょうか。
人が少ないと言っても、約5000人の規模はあります。
車で行くと道路はそれなりに渋滞はしますが、大きな花火大会に比べるとかなりスムーズな方だと思います。
そして、人が少なく感じる要因としては、少し離れていても花火がクッキリと見えることが挙げられます。
西脇市加古川河川敷にて行われるのですが、周りに高いビルなどの遮るものが何もないので、離れた場所からでもバッチリ花火を見ることができるのです。
メインの道路には屋台もあり、恐らくこの辺りが1番混み合っていますと思います。
道路を2、3本離れても花火をキレイに見ることができますし、もっと離れていても大丈夫だと思います。
少し離れると真っ暗なので、花火の明るさがより際立ちます。
このように1つの場所で大勢の方が鑑賞するという言うよりは、バラけて鑑賞することができるスポットなのです。
だからこそ、人との距離が近かったり、混雑に合うこともほとんどありません。
渋川市北橘花火大会
群馬県の渋川市も日本の真ん中を謳っていますが、全国的にも有名な温泉地「伊香保温泉」があることでも知られています。
この渋川市の東側に位置する北橘地区(旧北橘村)にある愛宕山ふるさと公園で行われる花火大会があります。
打ち上げ数は約2000発で、やはり規模は小さめです。
この花火大会の良いところは、打ち上げ場所が渋川市の中心部から見ると利根川を挟んだ対岸の小高い丘にある公園から打ち上げることで、渋川市内からだとよく見えることです。
そのような条件から、一ヶ所に集まらなくても花火が見られるので、やはりバラけて鑑賞できるのです。
しかも、打ち上げ場所周辺は山なので、交通量も少なく、鑑賞場所探しも簡単です。
意外な共通点はどちらも「日本のへそ」
偶然ですが、ご紹介した2つの場所はどちらも「日本のへそ」と呼ばれています。
兵庫県の方は北海道の北の端から沖縄の南の端までの日本の東西南北の中心という意味での「日本のへそ」になります。
群馬県の方は日本列島の中心ということで「日本のへそ」を謳っていますが、こちらは独断で「日本のまんなか緑の渋川」をキャッチフレーズにしています。
考え方の違いではありますが、混雑しないおすすめの花火スポットがあるという共通点があるのは偶然なのでしょうか。
いずれにしても、ゆっくりと花火鑑賞したい方には、ご紹介した2ヶ所はかなりオススメな場所です。
他にも地元の商工会が行っているような小規模の花火大会は、星の数ほどありますので、静かに花火を鑑賞したいという方は探してみる価値はあると思いますよ。
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