日本の夏の風物詩のひとつに“風鈴”があります。
チリンチリンというあの音色を耳にすると、不思議と涼しさを感じるものですが、実際のところ、暑さ対策としての効果はあるのでしょうか?
実は某テレビ番組で風鈴の効果を検証したことがあるのですが、その検証実験に参加した人の約7割の方の体温が実際に下がったという結果が出ています。
風鈴の音で体温が下がるというのは、なんとも不可思議なことですが、どうやら日本人の脳は「風鈴の音」=「涼しい」という法則が出来上がっているらしく、風鈴の音を聞くと条件反射のように体温が下がるということのようです。
つまり風鈴の音を聞くと涼しく感じるというのは、私たちの脳の働きによるものなんですねえ。
また、風鈴は風を受けた短冊が不規則に動くことで音を奏でるわけですが、この不規則なリズムというのは「ゆらぎ」と言われていて、小川のせせらぎなどの音と同じで人に対して癒しをもたらしてくれる効果もあるそうです。
代表的な風鈴と言えば、南部鉄でできた「南部風鈴」とガラスでできた「江戸風鈴」ですが、個人的には江戸風鈴の方が見た目も音色も夏らしくて好きです。
また、最近ではペットボトルや100均の植木鉢などを利用して、オリジナルの風鈴を作るというのも人気のようです。
いずれにしても、この夏は窓辺に風鈴を飾って、風流な夏の夜を楽しむというのもいいんじゃないでしょうか。
ただし、風鈴の音をうるさく感じる人もいるようですから、あまり風の強い時などは控えめにした方が良いかもしれませんね。
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