3月も後半になってくると、TVでも頻繁に桜前線の話が出てきますが、確かに気になるものです。
今年はいつ頃から咲き始めて、いつ頃に見ごろになるのか?がわからなければ、お花見の予定も立てられませんよね。
お花見の桜と言えば「ソメイヨシノ」という種類の桜が最も一般的ですが、ソメイヨシノという名前は知っていても、そのほかのことについては、あまり知らないという方も多いと思います。
そこで今回は、お花見の席での話題として盛り上がるソメイヨシノの雑学についてのあれこれをご紹介したいと思います。
ソメイヨシノの花言葉
ソメイヨシノの花言葉は2つあります。
ひとつめは「純潔」で、ふたつめは「優れた美人」です。
純潔には、穢れの無い清らかな心という意味があり、優れた美人は、読んで字のごとくですが、ソメイヨシノのイメージにぴったりです。
ソメイヨシノの寿命
ソメイヨシノの寿命は60年と言われています。
しかし、60年で完全に枯れるということではなく、ヤマザクラなど他の桜に比べて、太い幹になるまで生長する樹木が少ないことも事実のようです。
現時点でのソメイヨシノの最高齢は、神奈川県の小学校にあるもので、樹齢110年のソメイヨシノが2本あることが確認されています。
ソメイヨシノはクローン
日本各地にあるソメイヨシノは、実は種から育ったものではなく、人の手によって、接ぎ木されたもので、最初は観賞用として作られたものなのです。
一本の親木から、接ぎ木されて作られた樹木ですから、すべてのソメイヨシノは全く同じ遺伝子を持つクローンと言われています。
ソメイヨシノという名前
ソメイヨシノという名前は漢字で表記すると「染井吉野」になります。
これは、江戸時代に染井村という場所ににあった植木屋が、全国手に有名な奈良・吉野の桜が江戸でも見られるというキャッチコピーで「吉野桜」の名前で売り出されたのが始まりで、明治以降、日本全国に広まりました。
つまり「染井村の吉野桜」から染井吉野になったと言われています。
私たちが、毎年楽しみにしているソメイヨシノが実は人の手によって作られた人工物のクローンだということには、目からウロコでした。
種から自力で繁殖できないということは、日本の春の風物詩でもあるお花見を後世につなげていくには、人がずっと手をかけていかなければいけないということになります。
つまりソメイヨシノという桜は、私たちが大切にしなければいけないもののひとつと言えるのではないでしょうか。
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