3月というのは、暖かくなってくることで、誰でもウキウキしてくる時期ですが、それと同時に通常の学校では、卒業式が3月ですので、別れの季節でもありますよね。
卒業式というのは、とても不思議な気分になるものです。
小学校なら6年間、中学校、高校なら3年間通った学校に通わなくなるということで、晴れ晴れしい気持ちになると同時に寂しさも溢れ出てくるものです。
特に、思春期真っ盛りの中学生や高校生になると好きな子と離れ離れになってしまう可能性もあり、寂しさが募るものですよね。
女子の場合、そんな時は好きな男子の学生服の第二ボタンをもらうというのが、卒業式の風習となっています。
でも、学生服のボタンは5つあるのに、なぜ第二ボタンなのでしょうか?
今回は卒業式の素朴な疑問として、昔から行われている第二ボタンの意味を調べてみましたが、第二ボタンを渡す意味は諸説あるようです。
軍服のボタン説
ひとつめは、戦時中の若者から始まったという説です。
戦時中の男性は、本人の意思とは関係なく、戦争に行かなくていけなかったことで、好きな女性と離れ離れになることも多くあったようです。
戦争に行けば、もう二度と帰れないということもありうるわけですから、旅立ちの日に一番大切な人に思いを告げると共に軍服の第二ボタンをあげていたということです。
第二ボタンを渡す理由として考えられるのは、第一ボタンだと襟元が開いてしまうので、敬礼で隠れる第二ボタンになったと言われています。
ボタンの意味説
学生服のボタンは5つありますが、それぞれのボタンには意味があるという説があります。
第一ボタンは自分自身、第二ボタンは一番大切な人、第三ボタンは友達、第四ボタンは家族という意味があるようです。
不思議なことに、第五ボタンの意味は不明のようです。
これを見るとわかるように、第二ボタンには、大切な人という意味があるので、第二ボタンになったようです。
ボタンの位置説
第二ボタンの位置は、一番心臓に近い=ハートに近いと考えられることや、心臓は本人の命を表すことから、第二ボタンになったという説があります。
ボタンに触る頻度説
学生服は第一ボタンまでしていると窮屈なので、第一ボタンを留めずに第二ボタンから留めることが多いということで、一番触るボタンが第二ボタンということで価値があるという説があります。
筆者が第二ボタンの意味として、覚えていたのは「心臓に近いから」ということでしたが、他にもいろんな説があるんですね。
まあ、どういう意味があるにせよ、男子にとっても、女子にとっても、卒業の思い出になると思うので、いつまでも続いて欲しい日本の卒業式の風習だと思っています。
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