トマトが体に良いということは誰でも知っていますよね。
その理由はトマトに含まれるリコピンには強力は抗酸化作用があることから、生活習慣病などの予防に役立つということで医者が健康のために食べている食品でも1位になっているくらいです。
さらに最近ではリコピンだけでなく、エスクレオサイドAという新しい物質も発見され、それが血管内の脂肪を減らしてくれる働きがあることから、動脈硬化の予防に役立つと言われるようになりました。
リコピンは他の野菜やフルーツにも含まれていますが、エスクレオサイドAはトマトにしか含まれていないので、さらにトマト人気は高まっています。
ただ、残念なことに生トマトは値段が高いこともあり、毎日食べるのも難しいという場合も多々あります。
家計を預かる人たちにとっては、健康も大切だけどお財布事情も考えなければいけません。
そんな時、ありがたいのがトマト缶ではないでしょうか!
トマト缶はトマト丸ごとのホールトマトや小さくカットしてあるカットトマトなどがあり、加工してあるので、面倒な皮むきなどをする必要もなく、パスタやスープなどに使えますし、なんと言っても価格が安いのが魅力です。
ご家庭で最も使う機会の多い4号缶の内容量は400gほどあり、価格は100円以下ということがほとんどですし、スーパーの安売り時には1缶68円ほどと激安価格で入手することができます。
もちろん我が家でも、トマトソースパスタやチキンのトマト煮などを作るときには必ずトマト缶を使っています。
ところが安くて便利なこのトマト缶が危険という話を耳にしました。
トマト缶を愛用している我が家にとって、トマト缶が危険と言われれば見過ごすわけにはいかないので、その真相を探るべくトマト缶の危険性について調べてみました。
トマト缶が危険と言われる理由
トマト缶が危険だと言われている理由を調べてみるとトマト缶に使用されているBPA(ビスフェノールA)という化学物質が原因だとわかりました。
BPAというのはプラスチックの原料で腐食を予防するために缶の内側に塗られているものですが、トマト缶ではトマトの酸がBPAを溶かしてしまうことから、人体への影響を考えて危険と言われるようになったようです。
実際にBPAが溶け出すかの研究結果によると微量ながら確かにBPAが溶け出していることが確認されています。
トマト缶は本当に危険なのか?
トマト缶が危険と言われている理由はわかりましたが、本当に危険なのでしょうか?
BPAの健康影響は動物実験で胎児に影響が出る事が確認されていますが、それは大量のBPAを摂取した場合のようです。
厚生労働省が発表しているBPAの安全基準の数値2.5ppm以下となっています。(参照)
2.5ppmというのがどれくらいなのか?素人の筆者にはわかりませんので調べてみたところ、動物実験の結果を人体で計算しますと1日100缶以上のトマト缶を食べ続ければ人体に悪影響が出る可能性があるようです。
1日100缶以上のトマト缶を毎日毎日食べ続けることなんて現実的に考えて不可能でしょう。
現時点で成人の人体への健康被害は確認されていないことから考えても、成人が普通に食べる分量であれば、安全とまでは言えなくても、心配するような危険は無いと考えるのが妥当ではないでしょうか。
まとめ
トマト缶の危険性について調べてみましたが、筆者はもし本当に危険なら国の規制が入るのではないかと考えるタイプなので、現時点でそういった規制がかからずに店頭で売られていることから、トマト缶には心配するような危険はないと考えています。
ただし、あくまでも『現時点では』という条件付きですし、将来的に規制がかかる可能性もゼロではないかもしれません。
それらを踏まえた上で総合的に考えますと妊婦さんや幼児にトマト缶を食べさせるのは避けた方が無難かもしれませんね。
妊婦さんや幼児に生トマトではなく、加工トマトで料理をしたい場合の対策としては、BPAが使われていない紙パックや瓶詰めのトマトを使うといいかもしれませんね。
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