最近、さまざまなメディアで紹介され、話題になっているもののひとつに「大人の塗り絵」があります。
大人の塗り絵というのは、誰でも子供のころにやったことがある塗り絵と基本的には同じで、下書きされている絵に色を塗っていくというものです。
子供の塗り絵と大人の塗り絵の最大の違いは、塗る色の使い方です。
子供の塗り絵は、簡単な絵に単色で塗りつぶしていくのに対し、大人の塗り絵は、花や風景など複雑な絵があり、色もグラデーションや陰影をつけたりします。
また、色使いも既成概念を取り払って、あり得ない色使いをすることで、同じ絵でもまったく違う雰囲気の絵になるのもおもしろいです。
ただし、大人の塗り絵は下書きの絵が非常に細かくなっていますので、かなりの集中力が必要になります。
しかし、この集中力こそが、脳に対して良い影響を与えてくれることがわかっていて、医療関連の機関でも、大人の塗り絵を取り入れているところもあります。
そこで今回は、大人の塗り絵についてのあれこれをご紹介しようと思います。
手軽に始められる大人の塗り絵
大人の塗り絵を始めるのに必要なものは、下絵と色鉛筆だけです。
下絵は、大人の塗り絵用の本が発売されていて、比較的、簡単な初心者用のものから、非常に細かく複雑な上級者用のものまで、いろいろなものあります。
大人の塗り絵本は、本屋かネット通販で買えますが、最も手軽なのは、やはり100均でしょう。
100均なら、大人の塗り絵も色鉛筆も100円ですので、消費税を入れても216円あれば、始めることができます。
色鉛筆は持っているという場合は、無料で下絵がダウンロードできるサイトもありますので、そちらを利用して、プリントアウトすれば、プリント用紙とインク代だけで済みます。
参考サイト:大人の塗り絵テンプレート画像集
大人の塗り絵がもたらす効果
大人の塗り絵は、色の無い下絵に色を付けていくだけという単純作業ですが、意外にも人体にとってさまざまな効果があることがわかっています。
具体的には、ストレス解消、リラックス効果、アートセラピー効果、集中力向上、脳の活性化、老化防止、認知症防止など、年代を問わず、さまざまな効果があります。
そのため、介護施設やリハビリ施設などでも、高齢者向けに大人の塗り絵が取り入れられています。
実際に筆者もやってみましたが、塗り絵と言っても、ただ塗っていくだけでなく、出来上がりをイメージして、ここは何色、ここはグラデーションなどといろいろ考えながらやれるので、時間が経つのを忘れてしまうほど集中していました。
もちろん、非常に細かく塗っていくので、1日では出来上がりませんが、塗る作業を中断した時には疲れているはずなので、なぜかスッキリしていました。
恐らく、真剣に集中したことで、ストレスが解消されたのではないかと思います。
まとめ
絵を描くというと、なかなか難しいですが、塗り絵は絵が描けなくてもできますし、何日もかけて、ひとつの塗り絵を完成させた時には、思いのほか達成感があり、とても気分が良いものです。
もちろん、向き不向きはあると思いますが、意外にも細かい作業が嫌いという方でも、試しにやってみたら、趣味になったという方もいますので、わからないものです。
大人の塗り絵は、下絵と色鉛筆さえあれば始められますので、一度、試してみてはいかがでしょうか。
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