一年の内でも最も変化が感じられるのが、冬から春に変わる時ではないでしょうか。
冬から春に変わるときには、生活におけるさまざまことを春用に変えていくことになりますが、スタッドレスタイヤの履き替えもそのひとつですよね。
スタッドレスタイヤをノーマルタイヤに替える時期は、地域によっても変わってきますが、関東より西の地方では、3月下旬から4月初旬が一般的な交換時期と言われています。
目安として、最も気温が下がる深夜から早朝にかけての外気温が8℃以下にならなくなったら交換してもOKと言われています。
スタッドレスタイヤを交換した後に困るのが、保管場所ですよね。
現在では、マンションやアパート住まいの方も多く、交換したスタッドレスタイヤを保管して置く場所が無いという方も多いので、最近では、タイヤショップなどで、スタッドレスタイヤ保管サービスをやっています。
確かにスタッドレスタイヤというのは、がさばるものなので、タイヤを保管してくれるサービスはありがたいのですが、料金を考えるとちょっともったいない感じもします。
タイヤ保管サービスの料金は、タイヤサイズによって若干の違いはありますが、1ヶ月1200~2000円前後というのが相場です。
4月から12月まで、保管したとすると最低でも10000円近くの保管料がかかります。
この金額が妥当か否かは、個人個人の価値観によりますので、なんとも言えませんが、筆者はベランダなどの空きスペースがあるのであれば、保管方法を学んだ方が良いような気がします。
そこで今回は、ベランダにスタッドレスタイヤを保管する方法をまとめてみました。
タイヤ保管のポイント
まず、スタッドレスタイヤを保管する時のポイントを覚えておきましょう。
タイヤはゴムでできていますが、スタッドレスタイヤが雪道で効くのは、このゴムの柔らかさと溝の深さによります。
ノーマルタイヤと比べて、ゴムが柔らかいことで、摩擦抵抗が大きくなり、雪や氷の上でも滑りにくくなりますし、溝が深いことで、雪や氷の上もしっかりグリップしてくれるわけです。
しかし、ゴム製品は経年と共に劣化してきて、ゴムが固くなってきてしまうものです。
そうなると、ノーマルタイヤと同じで雪道でのグリップ力は衰えてしまいます。
面倒だからといって、保管方法を適当にしていると劣化が早くなってしまいますので、いざ雪道を走ろうと思った時には効かなくなっていたなんてことにもなりかねません。
つまり、タイヤを保管する時には「ゴムの劣化を防ぐ」ということを意識することが、最も重要なポイントになります。
ゴムの劣化に大きな影響を与えるのは、紫外線と湿気ですので、これを防ぐことが正しい保管方法ということです。
スタッドレスタイヤのゴムの劣化を防ぐための保管方法は次の通りです。
タイヤの洗浄
スタッドレスタイヤは冬の間、使い続けていますので、塩カルなど、いろいろな付着物が付いています。
これらの付着物を取り除くために、水でしっかり洗い流します。
洗剤などは使う必要はありませんが、洗った後は完全に乾燥させることが大切です。
空気を抜く
空気圧が通常のままですと、タイヤの劣化が早くなると言われていますので、ある程度、空気を抜いておくと良いと言われています。
その際の空気圧はメーカー推奨値があるようですが、適当に半分程度で良いという意見も多いです。
ただし、経験から言わせてもらうと8ヶ月程度の保管であれば、わざわざ空気を抜かなくても、全く問題はありません。
ビニール袋に入れる
洗ってよく乾かしたタイヤは一本ずつ、ビニール袋に入れます。
その際、よく乾いていないとビニール袋の中に湿気が杯ってしまいますので、新聞紙などで吸湿対策をしておくと良いです。
タイヤカバーをかける
スタッドレスタイヤの置き方は縦置きか?横置きか?の意見がわかれるところで、メーカーによっても縦置き推奨と横置き推奨がありますが、ホイール付きのタイヤは横置きで良いようです。
ホイール付きのタイヤを縦置きにしますと、タイヤ自身の重量で変形する場合があると言われていますので、横置きが良いと言われています。
ベランダにタイヤを置く場合は、床に直接置かず、ダンボールや板などを敷いてから置きます。
さらに直射日光や風雨を避けるためにタイヤカバーをかけますが、このタイヤカバーがスタッドレスタイヤ保管では、最も重要なアイテムだと言えます。
タイヤカバーは、100均でも売られていますが、気休め程度の薄さなので、ちゃんと保管したいと考えるのであれば、多少高くても厚手のタイヤカバーをチョイスした方が賢明です。
また可能であれば、直射日光や風雨を避けるために、タイヤカバーをした上から、さらに遮光シートや防水シートをかけるとベストです。
スタッドレスタイヤの保管は面倒ですが、高いお金を出して買ったものですから、大事にしたいものですよね。
きちんと保管されたスタッドレスタイヤは、考えている以上に長持ちするものですから。
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