初夏から初秋にかけて、ガーデニングや家庭菜園、草刈りなどで庭に出ることが多いと思いますが、その時に注意したいのが蜂に刺される危険があることです。
実は筆者も先日、この記事に書いた塩水を撒く方法で雑草を枯らしていたのですが、その時、右の薬指をアシナガバチに刺されてしまいました。
状況を説明しますと、雑草が生えている部分にジョーロで塩水を撒いていた時、指に激痛が走りました。
一瞬、何が起きたのかわからなかったのですが、よく見るとすぐそばに蜂が飛んでいたのを見て「蜂に刺された」とわかりました。
すぐに蜂の巣が近くにあることが予想できたので、雑草の周辺をよく見ると大きめの葉っぱの裏側に直径10センチ程度の蜂の巣がありました。
どんな種類の蜂か、確認するために観察するとアシナガバチだとわかりましたので、対処法をすぐにネットで調べました。
その時に筆者が行った対処法や注意点を筆者自身の備忘録として、また、アシナガバチに刺されてしまった方のためにまとめました。
アシナガバチに刺され時の対処法
アシナガバチに刺された場合はもちろん、毒が体内に入りますので、しっかりとした対処をしないといけません。
まず、毒を排出することが重要ですので、水で洗い流します。
この時、塩素が入っている水道水の方が消毒効果が高いという説もありますが、水道が無ければミネラルウォーターなどでも良いので、とにかく毒を洗い流すことを意識しましょう。
その後は水で濡らしたタオルで患部を冷やします。
冷やす理由は冷やすことで血行を遅くして、毒の回りを遅くするためです。
次に虫刺されの薬を塗って、様子を見ます。
アシナガバチに刺され時の痛みとかゆみ
アシナガバチに刺された瞬間は、あまりの痛さに持っていたジョーロを落としてしまうほどの激痛でした。
一説によるとアシナガバチに刺された時の痛さは、スズメバチよりも痛いと言われています。
筆者の場合、指を刺されたのに、手のひら全体が腫れて、右腕から肩まで痛みが広がっていき、二の腕がしびれたような感じになっていました。
痛みが徐々に弱くはなってきましたが、3日間くらい痛みが続いたあと、猛烈なかゆみが出てきましたので、皮膚科に行って薬を処方してもらいました。
結局、10日間くらいは毎日、薬を塗っていました。
二回目に刺され時は要注意
筆者は以前もアシナガバチに刺されたことがありますが、その時は洗濯物の中に紛れ込んでいて、腕を刺されました。
今回で二回目になるわけですが、アシナガバチに限らず、蜂に二回目に刺された時は特に注意しなければいけません。
それは蜂の毒のアレルギー反応によるショック症状「アナフィラキシーショック」で最悪の場合、生命に関わることもあるからです。
蜂に二回目に刺された後にじんましん、血圧低下、呼吸困難、意識障害などが出てしまった場合は早急に救急車を呼びましょう。
蜂の毒のアナフィラキシーショックが出るまでの時間は10~20分程度と比較的、早く出るそうなので、その時間は要観察です。
しかし、二回目に刺されると必ずアナフィラキシーショックが起きるかというとそうではなく、個人の体調やアレルギー反応の強弱など、さまざまな要因が関係しています。
実際に、一度刺されて命を落とす場合もあれば、何度も蜂に刺されても大丈夫という方もいるようです。
また、当日は体を温めたり、血流が良くなるようなこと「お風呂」「運動」などは避けるようにしましょう。
アシナガバチの巣の駆除
庭や軒先のアシナガバチの巣があるとわかったら、またいつ刺されるかわかりませんので、巣を取り除かなければいけません。
大きな巣であれば、約8000~12000円程度と費用はかかりますが、業者に依頼するしか方法ありません。
しかし、発見した時、アシナガバチの数も少なく、直径10センチ程度の巣なら殺虫剤で駆除できます。
この時に使う殺虫剤は、遠くから噴射できるジェット噴射ができる殺虫剤を使います。
できれば蜂用の殺虫剤が良いのかもしれませんが、コンビニで買える普通のハエ・蚊用の殺虫剤でも十分、効きます。
巣の駆除方法
- まず、頭に白いタオルを巻き(蜂は黒いものを攻撃する習性がある)逃げられる体勢を整えます。
- 殺虫剤がたっぷり届くギリギリの位置まで遠くに離れます。
- ためらわずに一気に巣に向けて殺虫剤を噴射し続けます。
※経験上、噴射する時間は長ければ長いほど良いと思います。薬液が大量に蜂に付着することで、羽が濡れて重くなり、飛べないまま、下に落ちて動かなくなります。
筆者はこれまでに5~6回はこの方法でアシナガバチの巣を駆除してきました。
アシナガバチに刺される被害が多いワケ
アシナガバチに刺される被害は、ミツバチやスズメバチより多いも多いと言われています。
その理由は、ミツバチやスズメバチに比べると、私たちの活動範囲である民家の軒先や庭先に巣を作ることが多いからです。
アシナガバチは基本的には攻撃性が低いようですが、何も知らずに巣に近づくと容赦なく刺しますので、庭の手入れなどをする時は注意する必要があります。
アシナガバチ被害の対処法まとめ
アシナガバチに刺された時の対処法のまとめです。
- 患部を水で洗い流す
- 濡らしたタオルで患部を冷やす
- 市販の虫刺されの薬を塗る
- 30分程度は要観察、場合によっては病院に行く
- 蜂の巣の駆除
アシナガバチに刺されないようにするには、雑草を生やし放題にしないなど、普段から蜂が巣を作りやすいような環境にしておかないことが、最も確実な予防法なのかもしれませんね。
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