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災害大国ニッポン~災害に遭った時のために覚えておきたい車中泊の注意点と対策~

生活の知恵

私たちが住んでいる日本は自然豊かな四季が感じられる美しい国という評判もありますが、同時に自然災害の多い国でもあり、災害大国ニッポンと呼ばれることもあります。

日本の災害の歴史を振り返ってみても地震、津波、噴火、台風、豪雨による洪水や土砂崩れなどの自然災害で多くの人命が奪われています。

一旦、災害が起きてしまえば、たとえ命が助かったとしても元の生活に戻すまでには、相当な苦労を強いられ、強烈なストレスに襲われることは容易に想像できます。

地震や洪水などの災害で家が倒壊してしまったり、流されてしまった場合などは自治体が指定、設置する避難所での生活が余儀なくされます。

被災直後から当面の間、避難所生活が続くわけですが、被災して避難所生活を送ったことのある方々の話を聞きますとそのストレスにはさまざまなものがあるようです。

避難所に指定されるのは、学校の体育館や公民館などが多く、そこに被災した人が集められるわけですが、同じ地区に住む人々とはいえ、見ず知らずの人も多く、いわば不特定多数の人と一緒の時間を過ごさなければいけません。

筆者は人混みが苦手なので、その状況を想像しただけで強烈なストレスを感じますが、実際、避難所生活でのストレス調査の結果を見ますと『プライバシーがない』という項目が上位に入っています。

さらにはニュースでは報道されませんが、避難所でさまざまなトラブルもあり、中には性的被害に遭ってしまう女性もいるそうです。

本来であれば、そういったストレスやトラブルは警察や自治体に相談する事例ですが、災害の混乱期にはそれがうまく機能しないこともあるようです。

つまりストレスやトラブルを避けるためには、自己防衛するしかないようで、その手段として最も手軽にできるのが車中泊なのです。

特に女性や小さなお子さんがいるご家族はプライバシーが守られ、トラブルも避けられる車中泊はおすすめですが、ここでは災害時の車中泊についてのあれこれを考察していきます。

災害時の車中泊のメリット・デメリット

まずは災害時の車中泊のメリット、デメリットを考えてみます。

車中泊の最大のメリットと言えるのは、やはりプライバシーが確保できるということでしょう。

避難所となる体育館や公民館などですとどうしても広い場所を区切って過ごすことになりますし、寝る時はいわゆる雑魚寝状態になりますので、否応なく他人の目にさらされることになります。

しかし車中泊なら、自分たちだけの空間ですので、他人の目を気にすることなく過ごすことができますので、プライバシーが守られます。

車中泊のデメリットはなんと言っても、狭い空間で長時間、過ごすことによる弊害、エコノミークラス症候群でしょう。

災害時の車中泊で多いエコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群の正式名称は静脈血栓塞栓症といい、海外旅行で利用する飛行機内などで長時間、窮屈な姿勢、同じ姿勢でいることで血流が悪くなることから、血管内に小さな血の塊、いわゆる血栓ができてしまい、呼吸困難や胸痛、冷や汗などの症状を引き起こします。

東日本大震災でも有名になりましたが、最悪の場合、命を落とすこともある怖い症状です。

血栓ができる最大の理由は、運動不足と水分不足と言われていますが、被災地では簡単にトイレに行けないなどの理由から水分を控えることでエコノミークラス症候群の発症を増やしてしまうとも言われています。

車中泊で最も注意しなければいけないのが、このエコノミークラス症候群ですので、車中泊をする場合でも、定期的に車外に出て、軽いストレッチなどで体を動かしたり、こまめな水分補給をすることで予防になります。

車中泊に向いている車種

車中泊は車があればできますが、セダンタイプなどの車ですとどうしても窮屈な姿勢、同じ姿勢で車内にいることになりますので、エコノミークラス症候群になってしまう可能性も高くなります。

それを踏まえた上で車中泊に向いている車種の条件を考えてみますとフルフラットになる車ということになります。

フルフラットというのは、座席を動かしたり、倒したりすることで平らになることを言います。

最近ではキャンプや車中泊ブームから、フルフラットになることをセールスポイントにしていることもあり、フルフラットになる車種は増えているようです。

車中泊に向いている車種と言っても、何人で車中泊するのかによって変わってきます。

夫婦2人子供2人の4人家族で車中泊をする場合の一例を挙げますと…

トヨタハイエースや日産キャラバンなどのワンボックス車、トヨタエスティマ、日産セレナ、ホンダステップワゴンなどのミニバンなどがあります。

夫婦2人や親子2人など少人数でしたら、フルフラットになる軽自動車があります。

スズキエブリイ、ダイハツアトレーワゴンやハイゼットバンなどの軽ワンボックス車、ホンダNBOX、ダイハツウエイクなどのトールワゴンの他、最近ではスズキハスラー、スズキジムニーなど多くの軽自動車でフルフラットシートを採用しています。

車中泊に役立つグッズ3選

キャンプなどで車中泊を楽しむなら、さまざまな車中泊グッズが用意できますが、災害時での車中泊は突然のことですので、車内で快適に過ごせるグッズを事前に用意することはできません。

しかし、備えあれば憂いなしの観点から、いざ車中泊しなければいけなくなった場合にこれだけはあった方がいいと思う3つの車中泊グッズをご紹介します。

まずはサンシェードです。

サンシェードは本来、日差しを遮るためにあるものですが、車内の目隠しにもなりますので、いざという時にはかなり役に立ちます。

100均でも買えますのでフロント用、サイド用、バック用それぞれ用意しても数百円と経済的ですので、車内に置いておきたいグッズです。

次はインフレータブルマットです。

車中泊にはフルフラットになる車がいいと言いましたが、フルフラットになっても小さな凹凸が出てしまいます。

実際に寝てみるとわかりますが、たとえ小さくても凹凸があるとかなりストレスで寝にくいものです。

それを解消してくれるのがエアーマットですが、自分で空気を入れるのは思った以上に重労働ですから、バルブを開けるだけで自動膨張してくれるインフレータブルマットがおすすめです。

収納時は枕としても使えますし、とてもコンパクトなので車内に置いておいても邪魔になりません。

そして保温効果が高いアルミシートです。

被災地には毛布などの配給がありますが、場合によっては足りない、届かないということもあります。

もし寒い時期に災害が起こってしまった時の防寒対策としてアルミシートはかなり役立ちます。

100均でも買えますし、折り畳んでおけるので車内に置いておくのも邪魔になりません。

まとめ

災害時の車中泊についてのあれこれを考えてみましたが、いかがでしたでしょうか。

災害には遭いたくないものですが、きまぐれな自然の猛威には誰も逆らうことはできません、日本に住んでいる以上、いつどこで災害に巻き込まれてしまうかはわかりません。

いざという時に自分はもちろん家族のストレス軽減やトラブル予防のためにも、災害時の車中泊は考えておきたいものです。

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