近年、花粉症の時期になると同時に警戒しなくてはいけないのが「PM2.5」ですよね。
PM2.5は、冬から春にかけて、大陸から乾いた風に乗って運ばれてくることが多いと言われています。
このPM2.5は単体でも身体に悪影響を与えますが、困るのは花粉症と相まって、アレルギー症状が悪化してしまう恐れがあることです。
そこで今回はPM2.5と花粉症の関係について、簡単にPM2.5まとめましたので読んでみてください。
PM2.5とは
まず、PM2.5とは何かを考えてみましょう。
PMとは「パーティキュレートマター」の頭文字で、意味は「微小粒子状物質」になります。
2.5とは「2.5マイクロメートル」の大きさを表しています。
1マイクロメートルは、100万分の1メートルなのですが、わかりにくいので、馴染みのある単位で表すと「0.001mm(ミリメートル)」となります。
つまり、2.5マイクロメートルは「0.0025mm(ミリメートル)」の大きさとなります。
つまり2.5ミリの1000分の1です、といっても、2.5ミリですら、小さいのにその1000分の1では、さっぱり想像がつきません。
わかりやすい例えとして、よく用いられるのが「髪の毛の30分の1」や「スギ花粉の10分の1」です。
PM2.5の影響
PM2.5は、小さくて軽く大気中に混ざって浮遊している物質ですので、呼吸をすれば自然と体内に入ってきてしまいます。
少量であれば、影響は少ないようですが、大量に吸い込むと非常に小さい物質なので、肺の奥まで入り込んでしまいます。
そのため、せきやぜんそくなど呼吸器系の健康被害が出る可能性が指摘されています。
そして、PM2.5を長く吸い続けると肺がんになることもあるようです。
花粉症との関係
PM2.5はそれ自体を吸い込んだだけでも、身体に悪影響を与えますが、花粉症と結びつくと、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状がひどくなると言われています。
PM2.5の大きさは「スギ花粉の10分の1」ですので、花粉ひとつひとつにPM2.5がくっつくことで、体の防御反応が花粉だけの時よりも、過剰になってしまうからです。
中には花粉症だと思っていたのが、検査をしてみたら、花粉症ではなく、実はPM2.5の影響だったという場合もあるようです。
とるべき対策
PM2.5や花粉症の対策の基本は、とにかく体内に入れないことです。
その方法として最も効果的なのは「マスク」だということは、ご存知の通りですが、注意しなくてはいけないのは、花粉は防げるけどPM2.5は防げない場合があるということです。
それは大きさと関係しています。
PM2.5の大きさは、スギ花粉の10分の1ですから、花粉症のマスクでは、花粉は通さないけど、PM2.5は通してしまいます。
逆にPM2.5を通さないマスクなら、花粉も通さないわけですから、マスクをする場合はPM2.5対応のマスクをすることが、最良の対策となります。
PM2.5に対応しているマスクは「N95規格のマスク」と呼ばれているマスクです。
N95マスクというのは、医療用として使われるマスクで、0.3マイクロメートルの物質を95%以上防ぐフィルターを持ったマスクです。
大きさだけみると、PM2.5よりも大きいですが、体内に入り込む量はかなり軽減できると言われています。
ちなみに「DS2規格のマスク」でも同じ効果が期待できます。
あとは室内に入れないようにするために、外出時、室内に入るときは、全身をよく払ってから入室することが大切です。
それでも完全には取り払えませんので、PM2.5対応の空気清浄機を使用するのも有効です。
PM2.5は、健康な成人であれば、すぐに影響が出るという場合は少ないようですが、重度のアレルギーの方や小さいお子さん、ご年配の方は、影響を受けやすいと言われていますので、これらに当てはまるご家庭では、二重三重の対策を取ることが重要と言われています。
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