誰でも知ってる小さくてかわいい魚と言えば『メダカ』ですよね。
筆者はメダカが泳いでいる姿を見ていると癒されるということが数年前にわかったのですが、その時からいつかメダカを飼ってみたいと考えていました。
そして夏の時期はメダカ飼育に最適ということがわかったので2020年5月、念願のメダカ飼育を始めました。
それから4ヶ月間、毎日メダカの世話をしてきたのですが、予想以上に繁殖してくれて今では19個の水槽に1000匹以上のメダカが見られるようになりました。
メダカのお世話も慣れてきたので、ここで4ヶ月のメダカ飼育を振り返り、初心者のメダカの飼い方体験談として当ブログで公開することにしました。
と言っても、はじめてのメダカ飼育なので筆者自身わからないことだらけで、ネットで調べながら試行錯誤の毎日でしたので、参考になるようなことは無いに等しいと思いますが、メダカの飼い方の読み物のひとつとして読んでいただけるとうれしいです。
メダカ飼育1ヶ月目
メダカを購入したのは2020年5月9日でしたが、その1週間ほど前からメダカを飼おうと決めて、メダカ飼育に必要な物などを下調べをしていました。
最初はうまく育たたないかもしれないという不安もあったので、なるべくお金をかけないようにしようと思い、まず用意したものは、近所のスーパーで無料で持ち帰れる大きめの発泡スチロール1つだけでした。
メダカ購入前の下準備
2020年5月8日
翌日、メダカを買いに行くことにしたので、スーパーでもらってきた発泡スチロールに水道水を溜めておきました。
これは言うまでもなく、カルキ抜きです。
水道水は消毒用の塩素が入っていますので、そのままメダカを入れてしまうと死んでしまいます。
ホームセンターでメダカを購入
2020年5月9日、近所のホームセンターで以下の物を購入しました。
- ヒメダカ10匹200円
- ラムズホーン5匹300円
- ホテイ草100円
- カボンバ鉛巻き100円
- メダカの餌300円
ヒメダカはオスが5匹、メスが5匹の5組のつがいの合計10匹で200円でした。
ラムズホーンというのは、メダカの食べ残したエサや苔を食べてくれる貝で、水質の悪化を防いでくれます。
水草は定番のホテイ草とカボンバで水中に入れた時に垂直になるように錘(おもり)となる鉛が巻いてあります。
エサは適当に選びました。
買ってきたメダカはビニール袋に入っていますが、すぐに水槽に移すのではなく、貯めておいた水槽の水にビニール袋のまま入れて30分~40分放置します。
これを水合わせと言います。
30分~40分経過したら、水槽の中にそっとメダカを放流します。
水草はカルキに弱いと言われていますが、前日からカルキ抜きをしてありますので、そのまま投入しても大丈夫でした。
メダカの世話
ここからメダカ飼育が始まりました。
まず、エサは1日に5回~7回、10匹のメダカが一度に食べられる量をあげるのが良いと言われていますが、その理由は水質が悪化するからです。
とはいえ、もし、食べ残しがあったとしてもラムズホーンが食べてくれますから、適当でも問題ありません。
はじめての産卵
5月15日朝、メダカを飼育し始めて1週間後に初めての抱卵(卵をお腹に抱えている状態)を確認しました。
夕方には10個~20個の卵をホテイ草に産み付けていました。
卵を別容器で飼育するため卵用の水槽を準備しておき、ホテイ草から手で卵を取り、付着糸と呼ばれるものを取るために卵ひとつひとつをガーゼの上で転がしてバラバラにしてから卵用水槽に引越しました。
ちなみに卵用の水は菌の繁殖を防ぐためにカルキ抜きをしていない水の方がいいと言われているので水道水をそのまま使いました。
そしてこの時点でもうすでに楽しすぎてもっと多くのメダカを飼いたいと思うようになっていました。
そのためにいつメダカが増えててもいいように発泡スチロールをたくさんもらってきておいて、すべてに水を貯めてカルキ抜きをしておきました。
産卵床を手作り
5月16日、一度産卵が始まると毎日産卵するので、ここからはメダカの世話というよりも、卵の世話が始まりました。
その第一弾として100均のダイソーでスポンジと発泡スチロールと結束バンドを購入し『産卵床』を手作りしました。
全部で8個の産卵床を作りました。
楊貴妃メダカを購入
5月17日、ヒメダカを飼い始めて9日目ですが、ヒメダカは順調に育っていますし、産卵も毎日あります。
そしていよいよ新たにメダカを仲間入りさせようと決意し、今度はオレンジ色がキレイな楊貴妃メダカを5匹200円で購入しました。
ここからヒメダカ10匹と楊貴妃メダカ5匹の合計15匹の親メダカの世話と毎日産みつけられる卵の世話が始まりました。
この時点では、ヒメダカの水槽と楊貴妃メダカの水槽で合計2つあり、水換えは3日ごとに行いました。
そして5月25日、8日間ヒメダカと楊貴妃メダカを別々の水槽にしていましたが、いっぱいいた方がかわいいし、水換えも楽なので大きめの発泡スチロールを用意して15匹をひとつの水槽で飼育することにしました。
はじめてのふ化
5月27日、はじめての産卵から13日後、卵がふ化しました。
卵がくるくる回り始めるとそのうちしっぽがピロンと出てきます。
その後全身が出てて針子の誕生です。
メダカ飼育2ヶ月目
6月に入ると15匹の親メダカの世話はエサやりと水換えのみで、日に日に増えていく卵の仕分けと針子の世話に大幅に時間を取られるようになりました。
そして楊貴妃メダカもお腹に卵をたくさん抱え始めました。
そしてちょうどこの頃、グリーンウォーター作りに励み始めました。
グリーンウォーターとは
グリーンウォーターというのは、文字通り、緑色の水のことで植物プランクトンが大量発生している状態で『青水』と呼ばれたりします。
一見、汚い水のように見えますが、実はメダカにとってとても良い水なんです。
グリーンウォーターにしておくと水中の有害物質を分解してくれたり、酸素の供給をしてくれたり、メダカのエサになってくれたりといいことづくめなんです。
ただ、放っておくと植物プランクトンが大量発生し過ぎて、却って悪い水になってしまうこともありますのでこまめな水換えが必要です。
グリーンウォーターを作るには、水道水を日光に当てるだけで作れるのですが、1日も早くグリーンウォーターを作りたかった筆者はハイポネックスを使用しました。
ホテイ草の株分け
メダカの世話と共に始めたのがホテイ草の株分けでした。
このままメダカが増え続ければ、それに比例して水槽も増やしていかなければいけません。
水槽が増えれば、水草もその分必要になりますので、新たにホテイ草を追加購入したのですが、それが勝手に増え始めてくれました。
なので、厳密に言うと自分で株分けをしたのではなく、勝手に株が分かれてくれたということになりますね。
メダカ飼育3ヶ月目
7月に入るとそれまで1匹も死ななかったヒメダカが立て続けに2匹死んでしまいました。
恐らく寿命だとは思いますが、ちょっと感傷的になってしまいました。
その代わりと言ってはなんですが、稚魚が増えに増えてすでに数えきれないほどの数になりました。
稚魚の個体の大きさで水槽を分けて、一番最初にふ化したチビメダカを年長さん、その次が年中さん、一番小さいのを年少さんとしました。
しかし、あまりにも数が多く、またふ化したばかりの針子は小さすぎて網ですくえないこともあり、完全に分けることができず、一部、ごちゃまぜになってしまいました。
この頃には発泡スチロール水槽、衣装ケース水槽合わせて7~8個に増えてしまいました。
ビオトープ作り
7月8日、水槽があまりにも増えてしまったため、どうせならちゃんとした鑑賞用の水槽にしたいと思い始め、ビオトープを作ることにしました。
ビオトープにするならキレイな水の方がいいと思い、グリーンウォーターを止め、透明の水に戻しました。
さらにヒメダカと楊貴妃を一緒にしていましたが、ビオトープにするなら分けた方が見栄えがいいと思い、ヒメダカ用ビオトープと楊貴妃用ビオトープの作成に取り掛かりました。
ホームセンターの園芸コーナーで購入した材料は軽石350円ほど、赤玉土300円ほど、丸い桶は100均で100円で合計金額は800円弱。
その他、山で採取してきた苔むした石やコケ類を用意しました。
1日かけて作ったのがこちら
ヒメダカ用ビオトープ
楊貴妃用ビオトープ
メダカの種類を増やす
ビオトープ作りに夢中になっていたら、いろんな色のメダカがいた方がキレイだろうなと考え始め、近所のメダカ屋さんに足を運んでみました。
初めて行ったのですが、いろいろな種類のメダカを販売していて、おじさんと話している内に仲良くなり、売り物の時期は過ぎてはいましたが、普通に買えば数千円以上はするいろいろな種類のメダカ14匹を1000円で譲っていただけました。
メダカの種類は白メダカ、黒メダカ、楊貴妃メダカ、三色メダカ、緑光メダカ、赤ブチメダカ、黒ラメメダカの7種類。
このメダカたちの繁殖は難しいと思いますが、いろんな色のメダカが泳ぐビオトープを想像してにやけていました。
猫対策
7月12日、水槽が増えたことで不安になり始めたのが、猫のいたずらでした。
そこで猫対策として、ホームセンターで金網を購入し、水槽の大きさにカットした手作りネットでした。
ビオトープのレイアウト変更
7月17日、普通の水槽からビオトープにして約10日が経過し、毎日、鑑賞しては癒されていました。
しかし、この頃になると違う見た目のビオトープも観たいという欲求が芽生え始め、レイアウトを変更することにしました。
ヒメダカ用ビオトープ作成中
ヒメダカ用ビオトープ水入れ後
楊貴妃用ビオトープ作成中
楊貴妃用ビオトープ水入れ後
その後もビオトープ作りに夢中になり、7月は卵と針子の世話のほかビオトープ作りに励みました。
メダカ飼育4ヶ月目
7月いっぱいで梅雨が明け、8月に入った途端、猛烈な暑さになりました。
メダカの夏の屋外飼育で最も注意しなくてはいけないのが水温管理です。
小さい水槽ですとすぐに水温が上昇してしまいます。
水温が上昇しすぎてしまうと水質が悪くなるのが早くなり、メダカが死んでしまう可能性が高くなります。
そのため以前は3回に1回くらいの割合で水換えをしていましたが、8月に入ってからの水換えは毎日となりました。
この頃には十数個の水槽に増えていましたので、水換えだけで1日終わるようになりました。
暑さ対策としてよしず導入
8月18日、水槽への直射日光を避けるためによしずを導入しました。
それまではすだれのみを使用していましたが、よしずを立てかけて日陰を作った上、昼間はさらにすだれを水槽に被せておきました。
水に指を入れた体感ですが、よしずが無かった頃に比べると明らかに水温上昇が防げているように感じました。
8月は朝と夕方以外、ゆっくりメダカを鑑賞することができませんでしが、9月に入り、気温が下がってきたおかげで以前のようにメダカを見ては癒されています。
まとめ
以上が5月から9月までの4ヶ月間、メダカ飼育をしてきたまとめです。
最初はひとつの発泡スチロール水槽から始めましたが、4ヶ月後の9月現在では全部で19個の水槽に増えました。
最初はちゃんと育つかどうか不安でしたし、生き物相手なので気を使うことも多いですが、いざ始めてみると元気に泳ぐメダカの姿やどんどんふ化する針子たちの成長する姿を見ているのが想像以上に楽しくて、本当にいい趣味を見つけたと思っています。
夏が過ぎたので次は越冬に向けての準備に忙しくなりそうですが、ちゃんと冬を越せて来年の春に今の稚魚たちが産卵してくれるのを楽しみにしています。
ちなみにメダカ飼育の記録はメダカ観察日記、メダカの稚魚(針子)観察日記、メダカビオトープ日記としてYouTubeにアップしてありますのでご覧になってみてください。
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