ひな祭りには、色とりどりの綺麗でかわいい雛人形を飾って、喜ばせてあげたいと女の子を持つ親なら、誰でも思うものです。
しかし、伝統的で豪華な段飾りの雛人形は、とにかくスペースが必要になってしまうものです。
マンションやアパート住まいが当たり前の現代の住宅事情を考えると、段飾りの雛人形を飾るのは、少々、厳しいものがありますよね。
そんな方には、この記事でもご紹介したように、コンパクトな木目込み人形の親王飾りが最適だとは思いますが、住宅事情だけでなく、経済的な事情で躊躇してしまうご家庭もあります。
そんな方におすすめなのが、ちりめん細工で作る雛人形やつるし雛です。
ちりめん細工の雛人形やつるし雛は、ちりめんの優しい雰囲気とかわいさで人気があり、手作りキットのさまざまな種類のものが豊富に出回っています。
そこで今回は、ちりめん細工の雛人形についてのあれこれをご紹介しようと思います。
ちりめん細工とは
まず、初めにちりめん細工とは、どういったものなのかを簡単にご説明しておきます。
ちりめん細工というのは、着物の素材として古くから慕われてきた「ちりめん」という細かい“しぼ”を持つ絹織物を使って、人形やおもちゃなどを作ります。
ちりめん細工の歴史は古く、江戸時代から現代まで廃れることなく、続いてきた伝統的な手芸で、着物の素材にもなる布をつなぎ合わせて作るので、色とりどりな和の雰囲気と優しさが感じられます。
ちりめん細工の雛人形の種類
ちりめん細工で作る雛人形には、大きく分けて「段飾り&親王飾り」と「つるし雛」の2種類が主流です。
段飾りでは、三段飾りのものが多く、親王飾りは、お雛様とお内裏様が対になっているもので、台座に置いて飾るタイプのものです。
段飾り、親王飾り共には1000円台からあり、本格的な物になると段飾りで数万円台というものまであります。
つるし雛は、吊り台や天井、壁などに吊るすタイプのものです。
つるし雛タイプ1000円以下からあり、高くても10000円以内のものが多いようです。
親王飾りとつるし雛ではどちらが良いの?
親王飾りとつるし雛では、どちらが良いのかは、各ご家庭のお好みや都合に合わせて選べば良いと思います。
どちらもとてもコンパクトですから、置き場所に困ることもありません。
強いて言うなら、本格的なひな人形は後で買う予定はあるけど、初節句に間に合わないなどといった場合には、1000円以内で買える低価格のつるし雛が良いのではないでしょうか。
どんな雛人形でも、女の子の健やかな成長と幸せを願って、精一杯の愛情を注いで用意するというのは、真の親心というもので、とても美しく清らかな心遣いなのではないでしょうか。
その他ちりめん雛人形はこちらからどうぞ。
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