2月に入るとすぐに節分がありますが、昔は節分にやることと言えば「鬼は~外!福は~内!」の掛け声でおなじみの豆まきくらいしかなかったような気がします。
それがいつの頃からか、恵方巻きを食べるのも一般的になりましたよね。
恵方巻きを食べるというのは、その年に決められている恵方(吉とされている方向)を向いて、巻き寿司を丸かじりすることで、縁起が良いとされています。
実はこれ、元々は大阪を中心に行われていた習慣なのですが、コンビニのプロモーションによって、全国的に広まったと言われています。
今では一般的になった「恵方巻き」という言葉も、以前は「丸かぶり寿司」や「節分の巻き寿司」などと呼ばれていて「恵方巻き」とは呼ばれていなかったようです。
そしてこの恵方巻きには、7つの具材、食べ方のルール、方角の決め方などいろいろな決まりがあります。
今回はこの恵方巻きについてのあれこれを調べてみました。
7つの具材
恵方巻きには、7つの具材を使用するとされています。
7つというのは、七福神にちなんでいて、巻き寿司にすることで、福を巻き込むという意味が込められています。
代表的な具材は…
- うなぎ
- えび
- かんぴょう
- きゅうり
- しいたけ
- だし巻き
- 桜でんぶ
などですが、必ずこの具材を使わなくてはいけないということではないようです。
最近では、海鮮恵方巻きと称して、サーモンやまぐろなどを使う場合も多いようです。
つまり、具材ではなく、7つという数を合わせることが大切なのかもしれませんね。
食べ方のルール
恵方巻きの食べ方にはルールがありますが、基本は次の通りです。
①恵方巻きは切らずに1人1本を用意する。
恵方巻きを切ってはいけないのは、切るという言葉が縁起が悪いからです。
②その年の恵方を向く
年ごとに恵方は変わりますので、その年に恵方と決められている方向を向いて食べます。
③食べている間はしゃべらない
恵方巻きを食べ始めたら、食べ終わるまでしゃべったりせずに黙って静かに食べます。
④休まず一気に食べる
恵方巻きを食べ始めたら、途中で休んだりせずに一気にすべてを食べ終わらせます。
恵方を向くというのは簡単ですが、1人1本と決まっているわけですから、③と④は恵方巻きが大きいと大変なので、人それぞれに合った分量の恵方巻きを用意しておきましょう。
方角の決め方
恵方巻きの語源とも言える恵方というのは、毎年変わってきますが、実はこれ、ある法則によってループしてるんです。
恵方の方角の決め方の法則は、西暦の下1桁で決まります。
0と5 ⇒ 西南西 (2010年や2015年など)
1と6 ⇒ 南南東 (2011年や2016年など)
2と7 ⇒ 北北西 (2012年や2017年など)
3と8 ⇒ 南南東 (2013年や2018年など)
4と9 ⇒ 東北東 (2014年や2019年など)
つまり、4年ごとの周期で同じ方角が回ってくることになります。
今では恵方巻きはコンビニで簡単に手に入りますから、特に手をかける必要もありませんが、何年かに1回くらいは自分の好みの具材だけで作った恵方巻きを思いっきり食べてみたいと思うのは私だけでしょうか?
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