梅雨明けして、太平洋高気圧が日本を覆えば、朝から気温が上がり、さらに日中の外気温はグングン上昇し30℃を越え、一部の地方では35℃を越えて40℃近くになる街もあります。
時期を同じくして、子供たちは待ちに待った夏休みに入りますし、夏は行楽シーズン、海や山にご家族で、またカップルやお友達同士で、楽しい旅の計画を立てている方もいらっしゃると思います。
しかし夏休みの子供の外遊びや夏のアウトドアーレジャーで一番気を付けたいのが熱中症です。
急激な気温上昇により熱中症に掛かり、救急車で病院に運ばれる高齢者や子供達の後が絶えません。
特に夏の炎天下の中体調を崩したまま遊びに出たり、体の弱い小さな子供やお年寄りは要注意です。
せっかくの夏休みや夏のレジャーも途中で気分が悪くなったら台無しですよね。
自分もつらい思いをしなくてはいけないし、周囲の人たちにも迷惑をかけることになります。
ほってんとりチャンネルでは、今までも熱中症についてのあれこれを掲載してきましたが、連日の暑さを考えて、改めて熱中症の予防と対策を再確認しておきます。
そもそも熱中症とは?
熱中症とは暑い環境の中で体温のコントロールがうまくできなくなって引き起こされる、めまいや吐き気、頭痛などのさまざまな健康障害です。
症状としては軽い失神(熱失神)や手足のけいれん(熱けいれん)頭痛や吐き気、熱疲労、熱射病などがありますが、重症になると意識不明に陥ることもある怖い障害です。
熱中症になりやすい環境を一言で言えば「高温多湿」まさに日本の夏そのものですね。
熱中症を引き起こす条件
熱中症を引き起こす条件を具体的に考えてみましょう。
熱中症を引き起こす条件は①『環境による要因』②『身体による要因』③『行動による要因』の3つが挙げられます。
①の『環境による要因』に付いては自然現象が原因で起こります。
日中の気温が高く湿度が高い、無風や風が弱い、日差しが強いに加えて、閉め切った部屋に籠る、冷房機器がない等が挙げられます。
また天気が曇っていてもこれらの要因が重なれば熱中症の原因にもなります。
②の『身体による要因』に付いては日差しの強い時間帯の屋外作業や激しい運動が原因で、体内に著しい熱が生じても発散が出来にくい身体だったり、何らかの持病を抱えていたり、夏風邪や下痢が原因で脱水状態に陥ったり、二日酔いや睡眠不足等の要因が挙げられます。
それに加えて暑い環境に身体が十二分に慣れていない為に熱中症に陥ったりします。
また人間の身体は平常時には体温が上がっても、汗や皮膚温度が上昇することによって体温が外へ逃げる仕組みとなっており自然と体温調節が行われています。
ところが高齢者になるとそれらが出来にくい身体になったりして熱中症に陥ってしまいます。
③『行動による要因』に付いては、暑い日差しの中での屋外作業や激しい運動、水分補給が出来にくい環境による要因が挙げられます。
特に屋外で働く建築現場の作業員や部活に励む小中高生が陥ったりします。
熱中症の予防と対策
もちろん炎天下での運動は厳禁ですが、夏の浜辺やキャンプで体を動かす時はこまめに水分を補給することが大切です。
また汗を大量にかくと血液中の塩分濃度が薄くなるので、塩や梅などを食べて塩分も一緒に摂るようにしてください。
また暑い事務所の中で仕事をしていても熱中症になります。
いくら水分をこまめに採っても、風通しの悪い暑い室内では体温を冷やすことができません。
作業中に手足がしびれたり、つったりしたら危険信号!すぐに作業を中止し涼しい場所で休憩するようにしてください。
また、体調不良による食欲不振や就寝前にお茶やビールなどのアルコールを飲むのも熱中症の原因になります。
なぜなら食べ物から水分を採っていない上に寝る前に水分補給したつもりが、お茶やビールには利尿作用があって睡眠中に脱水症状を起こす可能性もあります。
いかかですが、熱中症は夏の炎天下だけではなく、部屋の中でも、暑い部屋に寝ていても発症する可能性があることがお解かりいただけたかと思います。
熱中症を予防するコツは水分と塩分のこまめな補給です。
それと体調が悪いと抵抗力が低下しますので、栄養を摂り、睡眠不足に注意するなど体調管理にも注意してください。
熱中症対策のまとめ
- 水分と塩分を補給をする。
- 真夏の日中には屋外に出ない。
- 冷房の効いた部屋で過ごす。
- 昼寝を行い、睡眠不足を避ける。
- 持病が有れば担当医に相談して予防措置を見直す。
- 栄養の高い料理を食べる。
- 仮に外出なければならない場合には日傘を差して移動する。
- その時には容器に水分を入れて持ち歩く。
- もし体調が少しでも異変に感じたら涼しい場所で休憩する。
ここに挙げた熱中症対策を守れば高確率で熱中症にはなりにくいので、なるべく意識して楽しい夏を過ごしたいものです。
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