毎年9月1日は「防災の日」と制定されていますが、これは大正12年の関東大震災に由来します。
そして、8月30日から9月5日までの1週間は「防災週間」と位置づけられています。
防災の日が近づくとテレビや新聞などのマスコミや、地域の広報などが、防災に関するさまざまな情報を発信してくれますし、スーパーやホームセンターなどにも防災グッズがたくさん並びますよね。
最近の防災グッズは、以前に比べるとかなりコンパクトになっているのが特徴のようで、その理由は備蓄スペースの軽減化なんだそうです。
家庭内であれば、それほどのスペースは必要ないのかもしれませんが、社員数の多い企業などにしてみると、確かに備蓄スペースの確保は大変かもしれませんね。
さて、毎年、当たり前のようにやってくる防災の日や防災週間ですが、今の日本の地震が頻発していることや火山の噴火が立て続けに起こっていることから、今年はもっと意識してみてはいかがでしょうか。
平穏な日常を送っている時、私たちは、災害というネガティブな事柄について自発的に考えようと思ってもなかなかできないもの。
とは言え、いつふりかかってくるかわからないのが災害です。
その対策法について考えるのにこの防災週間を利用しない手はありません。
まず、とりかかりたいのが、防災グッズや非常食の点検です。
ですが、簡単そうでいて、めんどくさがりやの筆者には、これがなかなかハードルが高いのです(汗)
そもそも、非常持ち出し袋が、非常時に持ち出せない、押入れの奥にしまわれているなんてこともあり、これでは、いざというときに困ってしまいます。
そこで、ここ数年、この防災週間に実行しているのが「家庭内プチ災害訓練」です。
家庭内プチ災害訓練のやり方
まずはじめにテーマを決めます。
例えば、地震発生!電気も水も止まってしまった!さあ、どうする?という設定を決めたら、身の安全確保から始まって、家族との安否確認連絡、そして、実際に部屋を暗くして、懐中電灯やろうそくのあかりで一晩を過ごしてみるというサバイバルゲームのようなことをやります。
こうした流れの中で、災害用伝言ダイヤルの使い方や懐中電灯やラジオがつくかどうか、防災グッズの不足に気付くことができるのです。
それから、備蓄しておいた非常食もこの時に食べてみます。
これ賞味期限切れを防ぐのはもちろん、非常食の味見もできて、まさに一石二鳥なんです。
災害時に口にする食料が味気ないものだと気が滅入りますから、これはけっこう大切です。
こうして防災シミュレーションを家族のイベントとして楽しんだあと、必要なグッズや備蓄品をリストアップして買い出しに行けば、防災グッズ売場であれもこれもと不要なものまで買ってしまうのを防げます。
防災訓練への参加は大切
また意外と軽視しがちなのが、多くの地域で行っている防災訓練です。
地域の防災訓練への参加するのは、もしかしたら一番有効な防災手段なのかもしれません。
なぜなら災害時、実際に手を貸し合えるのは、遠く離れた家族や親戚よりも、まずご近所さんだからです。
実際、阪神・淡路大震災や東日本大震災を経験した方の話を聞くと地域の住民同士の助け合いで多くの命が助かっていますから。
地域の防災訓練は、疎遠になりがちなご近所ネットワークを強化する最大のチャンスと考えて、我が家でも可能な限り参加するようにしています。
最近では、地震だけではなく、火山の噴火、記録的な大雨や大雪など、予期せぬ災害も起きています。
備えあれば憂いなしの言葉通り、万が一に備えて、9月の防災週間を有効に活用してみてはいかがでしょうか。
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