夏の到来を告げる行事はいろいろありますが、全国各地で行われるのがほおずき市です。
中でも有名なのが、東京・浅草寺で行われる「四万六千日」という縁日です。
面白い名前の縁日ですが、この縁日期間中にお参りをすると46000日分のお参りをしたのと同じだけのご利益があると言われているためだそうです。
46000日って…約126年分のことですよね!凄いっ!
この縁日の期間中は「ほおずき市」が開催されています。
縁日が始まると、情報番組などでも取り上げられますので、ご存じの方も多いかと思います。
ほおずき市といえば、浅草を思い浮かべる方も多いかと思いますが、もともとは港区の愛宕神社の縁日で、ほおずきが薬草として売られていたのが浅草に広がったといわれています。
江戸時代からの歴史があるそうですから、驚きですよね。
新のお盆(東京盆と言われる)は7月13から、8月の13~月遅れのお盆が始まります。
お盆のお供えにも、ほうずきがありますよね。
ほおずきは、見た目も提灯のようですが、実は漢字で「鬼灯」「鬼橙」ともかくのだそうです。
かわいらしいルックスに似合わない、鬼という字が入っているのが不思議だったので、調べてみたところ「鬼灯」は「小さな赤い提灯」という意味があるんだそうです。
なるほど~と思ったのですが、漢字で書くよりも「ほおずき」とひらがな表記の方がイメージに合ってますよね。
ほおずきは、仏花としてだけでなく、提灯に見立てて飾るんだそうです。
お盆は、伝統的には旧暦の7月15にあたる、中元節の日に行われていましが、東京と地方でお盆の時期をずらすことで、親戚一同も集まりやすく、みんなで先祖を迎えて供養するために、月遅れのお盆の方が一般的になったようです。
新のお盆と、月遅れのお盆が存在するのなら、お盆休みも2回あればいいのにと思うのは私だけでしょうか(笑)
ほおずき市で買ったほおずきを、上手に手入れしてあげれば、新のお盆にも、月遅れのお盆にも仏花としてお供えすることが出来そうですね。
2015年の浅草寺のほおずき市は7月9日と10日の2日間で、時間は朝から午後9時までやっているそうです。
夜空に栄えるほおずきは、本当も提灯のようで美しいんでしょうね。
江戸時代から続く歴史ある縁日に足を運んで時の流れを感じながら、昔ながらの縁日の賑やかな雰囲気に童心に返ってみるのもいいかもしれませんね。
その上、一生分のご利益も得られるのですから、一生に一度は行ってみたい縁日ですよね。
ちなみにほおずきの値段は、風鈴付きで2500円と決まっているそうです。
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