花粉症の症状はどんなものでもつらいものですが、多くの方が経験しているであろう鼻づまりは、いろいろな悪影響を及ぼしてしまう場合があります。
例えば、寝るときに鼻が詰まっていると寝苦しいので、どうしても睡眠不足になってしまいます。
睡眠不足が続けば、仕事や勉強に集中できなかったり、免疫力が低下してしまいますので、風邪などを引きやすくなったりします。
また、鼻が詰まると通常行っている鼻呼吸がしにくくなってしまうので、どうしても口呼吸になってしまいます。
この口呼吸というのは、メリットはひとつも無く、悪影響しか及ぼしません。
そこで今回は花粉症による鼻づまりから口呼吸になってしまうという方に、口呼吸の悪影響と鼻づまりの解消法をまとめました。
口呼吸の悪影響
口呼吸が及ぼす悪影響には、次のようなものがあります。
風邪を引きやすくなる
鼻呼吸は体に入り込むウイルスの多くをガードしてくれますが、口呼吸ですと空気と一緒にウイルスなどを直接喉に送ってしまうため、風邪を引きやすくなってしまいます。
口臭が出やすくなる
口呼吸をしていますと、どうしても口の中が乾いてしまいますから、殺菌効果の高い唾液が十分に口内に行き渡らずに口臭を発生させてしまう場合があります。
虫歯になりやすくなる
虫歯になりやすくなる原因は、口臭が出やすくなる原因と同じで、殺菌効果の高い唾液が十分に口内に行き渡らずに虫歯を発生させてしまう場合があります。
このように口呼吸をしていると、健康に悪影響をおよぼす可能性があるのです。
鼻づまりの原因
口呼吸を止めるには、鼻づまりを解消することが大切ですが、鼻づまりを解消するためには、鼻づまりになってしまう原因を知っておく必要がありますので、鼻づまり解消法をご紹介する前に鼻づまりの原因を知っておきましょう。
花粉症による鼻づまりの原因は、花粉が鼻に入ることによって、くしゃみや鼻水で花粉を追い出そうとするわけですが、くしゃみや鼻水が異常に出てしまうことで、鼻の粘膜が傷つき、炎症を起こし、腫れてしまうのが鼻づまりです。
この腫れというのは、傷ついた粘膜を修復しようとして、血液やリンパ液が集まってくることで腫れてしまうわけです。
鼻づまり解消法
鼻づまりの原因は「粘膜の腫れ」だということがわかりましたので、鼻づまりを解消するには、この腫れを無くす、もしくは小さくする必要があるわけです。
粘膜の腫れを無くしたり、小さくしたりすることができれば、鼻づまりは解消されます。
ここでは筆者が行って、効果を感じた方法をいくつかご紹介しておきます。
詰まっている方を上にして横になる
これは例えば、右の鼻が詰まっているなら、体の左側を下にして横になる、左の鼻がつまっているなら、体の右側を下にして横になる、ということです。
この方法は筆者が子供の頃、母に教わった方法で、今でも鼻づまりになるとやっているのですが、鼻づまりのなりはじめに行うと効果バツグンです。
鼻づまりの原因となる腫れは、血液やリンパ液なので、詰まっている方の鼻を上にすることで、液体が下に下がり、腫れがなくなるという理屈なのですが、この方法の欠点は下にした方が鼻づまりになってしまう場合があることです。
鼻を冷やす
水を含ませて軽く絞ったタオルを鼻に当てることで、血管を収縮させて腫れを小さくさせるという理屈です。
よく蒸しタオルで温めるという鼻づまり解消法が紹介されていることがありますが、それは鼻づまりの原因が違う場合に有効なようです。
花粉症による鼻の粘膜の炎症や腫れの場合は、冷やした方が良いと言われていますし、実際に温めと冷やしを試してみたところ、筆者は冷やした方が効果がありました。
氷をなめる
この方法を筆者は試してみてはいないのですが、氷をなめるというのも、鼻を冷やすのと同じで、口の中の冷気で鼻の粘膜の腫れを抑えることができるわけですから、効果が期待できるのではないかと思っています。
ペットボトルを脇に挟む
この方法も試してはいないのですが、東京厚生年金病院、耳鼻咽喉科の石井正則医師が提唱した鼻づまり解消法で、中身の入っている500mlのペットボトルを詰まっている鼻と反対側の脇に挟むことで、左右逆になっている交感神経が刺激され、鼻づまりが解消されると言われています。
ここでご紹介した鼻づまり解消法でも、改善されない場合や、ひどい鼻づまりで両方の鼻が詰まってしまったなどの場合は、鼻の粘膜の炎症を抑える点鼻薬を注入するのが最も効果的だと思います。
ちなみに筆者もいくつかの点鼻薬を試してみたのですが、一番効果を感じた点鼻薬は「AGノーズ」で、注入後、1~2分で鼻づまりが嘘のように無くなりました。
ただし、使いすぎると副作用が出ることがわかっていますので、あくまでも一時的な対処法としての使用が良いようです。
そのことは説明書きにもきちんと記載されていますので、使い方はしっかり守りましょう。
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